
最近「貧乏暇なし」という言葉が頭を横切ります。
「仕事をいくらやっても、経済的に余裕が無いので、遊ぶ暇も無い」という意味です。
特に今の日本は、経済的に不安定なので、将来に不安を感じている人も多いと思います。
そんな世の中でも「これからの人生のために、新しい自分に生まれ変わろう」と考えている人もいらっしゃると思います。
「人は努力と訓練によって、何者にでもなることができる。」という言葉は、「新しい自分に生まれ変わろう。」と考えている人にピッタリの言葉だと思います。
この言葉は、心理学者アルフレッド・アドラーの言葉で、アドラーが提唱している理念は、今の時代の私たちに「生きる力」を与えてくれます。
今回ご紹介する本は、桑原晃弥さんの「もう他人に振り回されない!アドラー式「ストレスフリーな人」の7つのすごい!仕事術」です。
経済・経営ジャーナリストの桑原晃弥さんが、アドラーの理念と今までの取材の中で得た見識で社会人の悩みを解決している本です。
特に「何かをやろうとした時に、つい言い訳が先にたって、結局何もやらず現状維持に甘んじている人」に対して前向きになれる考え方や、前向きになるための実践的な方法が紹介されています。

アドラーは、「あなた自身は、あなたの意志でいくらでも変えることができる。」と言っています。アドラー式ストレスフリーな生き方を自分磨きの参考にしていただければ幸いです。
こんな人におすすめ
年齢や立場に関係なく、社会人のみなさんにおすすめします。
例えば、経験の浅い新入社員には、「どんな問題も一瞬で解決してしまう人の考え方」で、仕事中の課題解決や人間関係の困った問題への対処法がわかると思います。中堅以上の人にも「人を動かす人になる練習」で、リーダーになるための資質や行動がわかると思います。
「7つの仕事術」が紹介されていますので、必ず何かに共感できて、自分のこれからの人生に役立つと思います。
今回ご紹介する本
本の内容
業界紙記者などの経験を経て、フリージャーナリストとして活躍されている桑原晃弥さんが、心理学者アルフレッド・アドラーの教えをベースに、ホンダの創業者「本田宗一郎」やAppleの創業者「スティーブ・ジョブズ」などの世界的に有名な著名人の言葉を加えて、社会人にとって役に立つ考え方や実践的な方法を、「7つの教え」として84のエピソードで紹介されています。
第1章、結局、「すぐやる人」がうまくいく
11のエピソードが紹介されています。
アドラーの「3つの勇気」について紹介されていて、仕事をするうえでベースになる考え方なので、みんなに知って欲しいと思います。
「3つの勇気」を実践することで、仕事のプレッシャーが軽くなって、ストレスフリーな社会人になれると思います。
第2章、どんな問題も一瞬で解決してしまう人の考え方
11のエピソードが紹介されています。
仕事にはトラブルはつきものですが、その問題や課題を解決するための考え方や実践的な方法が紹介されていますので、特に新入社員におすすめしたいと思います。
これから仕事する時のベースになる考え方が、身につくと思います。
第3章、「準備」を「結果」に変える人と変えられない人の差
11のエピソードが紹介されています。
仕事を進めていくうえでの「準備」の大切さや「計画」をたてる時の考え方が紹介されていますので、中長期的な仕事を行う時に役立つと思います。
第4章、「他人に振り回される」がなくなる小さな習慣
13のエピソードが紹介されています。
職場の人間関係に悩んでいる人におすすめしたいと思います。
職場の同僚から頼まれた時に「NO」と言えない人もいるかと思いますが、「NO」と言えないことで、損していることが具体的にわかります。
より良い人間関係で仕事をするヒントが紹介されています。
第5章、「いざ」という時、周りから助けられる人の共通点
17のエピソードが紹介されています。
仕事をするうえで、「協力」することはとても大事なことです。
でも、「協力する力」「協力される力」は、訓練しないと身につかない。と紹介されています。
協力しながら仕事をしていくことは大切なことなので、是非とも沢山の人に知ってもらい訓練して欲しいと思います。
第6章、「話が通じない人」に、話が通じるようになる人間関係術
9のエピソードが紹介されています。
どんなにIT化が進んでも、コミュニケーションはとても大事なビジネススキルです。コミュニケーションスキルを身につけることや、苦手な人とも上手く付き合う実践的な方法が紹介されています。
第7章、「人を動かす人」になる練習
12のエピソードが紹介されています。
リーダーに必要な「共感力」やチームワークの大切さなど、中堅社員にとっては、知っておいて損のない内容です。

「変わる勇気」「すぐやる習慣」「協力する力」「ものの見方」「60%主義」「感情の整理」「3Dの封印」「うまくいく口ぐせ」等、社会人にとって大事なスキルが身につきます。
まとめ
心理学者アルフレッド・アドラーが提唱している理念は、今の時代の私たちに「生きる力」を与えてくれます。
そんなアドラーの教えと世界の著名人の言葉を織り交ぜて、社会人にとって必要な「7つの教え」を84のエピソードで紹介されています。
とても読みやすい自己啓発本なので、年齢や立場に関わらず、沢山の社会人に読んで欲しいと思います。
アドラー式ストレスフリーな生き方を身につけて欲しいと思います。
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