
- プレゼンに失敗して上司に怒られた。評価が下がったらどうしょう。
- 昨日の飲み会で羽目をはずしすぎた。次から誘われなかったらどうしょう。
そんな悩みや不安の種は、どこにあるのでしょうか。
不安や悩みのほとんどは、人間関係から起きます。
でも、誰ともコミュニケーションをとらないで生きていく事は、社会の一員として出来ないと思いますので、結果的に大なり小なりの不安や悩み等の心配事は、なくならないと思います。

でも、その心配事の9割以上が起こらないとしたら、どうでしょうか。
心配事は、妄想や思い込みや勘違いで、ほとんどの事は、取り越し苦労かも知れないとしたら、会社でも、学校でも、地域社会でも、ストレス無く、気持ち良く生きていけると思いませんか。
余計な不安や悩みを抱えないように、
他人の価値観に振り回されないように、
無駄なものをそぎ落として、
限りなくシンプルに生きる。
こんな素晴らしい教えが紹介されている本があります。
曹洞宗徳雄山建功寺住職「枡野俊明さん」の「心配事の9割は起こらない。減らす、手放す、忘れる「禅の教え」」です。
「禅の教え」と桝野住職の経験から、今よりももっとラクに、のびのびと、前向きに生きている自分になれる言葉や考え方が沢山紹介されています。

「今を生きる」大切さを知って、不安や悩みから開放される生き方をしてみませんか。
こんな人におすすめ
私は、沢山の本を読んで「穏やかに生きたい」と考えています。
誠実に一生懸命に生きて、心静かな毎日を送りたいと思っています。
この本で紹介されている「減らす、手放す、忘れる」という「禅の教え」は、「穏やかに生きる」事に通じています。
同じように「穏やかに生きる」と言う事に、興味のある人におすすめしたいと思います。
今回ご紹介する本
「心配事の9割は起こらない」の内容
「禅の教え」をベースに色々な禅語も紹介しながら、身近な不安や悩みに対して、「こういうふうに考えたら良いですよ」と等々と立て板に水を流すように語られています。
また、表現がわかりやすく、内容も簡潔なので、色々な人が共感出来ると思います。
第1章、さっさと減らそう、手放そう、忘れよう。
〇禅的、不安と悩みの遠ざけ方
心配事に対して、「禅の教え」を紹介しながら、対処方法が紹介されています。
第2章、「いま」できることだけに集中する。
〇すると、「余計なこと」を考えなくなる
毎日を健やかにおおらかに生きていくための考え方が紹介されています。
第3章、「競争」から一歩離れると、うまくいく。
〇人は人、私は私、という考え方
人と比べてしまうより、自分で出来る事を一生懸命に頑張る大切さが紹介されています。
第4章、人間関係が驚くほどラクになるヒント、
〇いい縁の結び方、悪い縁の切り方
自分磨きをして、最高の人間関係を気付いていくヒントが紹介されています。
第5章、「悩み方」を変えると、人生は好転する。
〇お金、老い、病気、死について
人生全般の出来事について、「禅の教え」を踏まえた見解が紹介されています。

心配事だけでなく、「穏やかに生きる」ためのヒントが沢山紹介されている本です。
私が特に共感した事
色眼鏡を外す、人間関係の悩みの九割は、これで消える。
私は、どうしても「あの人は、こんな感じの人」と決めつけて、付き合い方を変えてしまうところがあります。
そして、自分で自分の世界を狭めてしまい、「嫌だな」と思っている人とのコミュニケーションが悩みになってしまいます。
でも、それは「色眼鏡」をかけている自分が、「先入観」を持って人を見ている事が原因だと気付きました。
本書では色眼鏡をかけて、先入観で人を判断することを戒めています。
「情報」だけで、あるいは 相手の一面 だけを見て抱いた嫌な感情、否定的な思いをもって、全人間性を決めつけてしまっ たら、その人を見誤ることは必定です。

これからは、人に対するネガティブな評価は、自分が色眼鏡を掛けている。という事を自覚して、人の仏性を見るようにしたいと思います。
前向きに受け止める。落ち込んでもいい、でも早く立ち直ろう。
まさに私がいつも考えている「人生、山もあれば谷もある。そして山や谷に身を置いている時は、心を穏やかにいられなくなる」そんな時の考え方が紹介されています。
悪いことが起きたり、つらい境遇に立たされたりしたら、気持ちが落ち込んでもいいのです。そのうえで、負の心をプラスに転じていく。それが禅の考え方です。

自分の力を過信せず、思いあがって人を見下さず、逆境であっても、必ず乗り越える力がある。と信じて、これからもがんばろうと思います。
他にも「おかげさまを感じる」「いい言葉を使う」「もっと寛容になる」等、人生において大事な考え方が沢山紹介されています。
まとめ
「禅の教え」と言われると、堅苦しくて、分かりづらいイメージを持たれるかも知れませんが、そんな事は、ありませんでした。
「禅の教え」は、とても身近な日常の出来事で大切な事をまとめた考え方でした。
本書を読むと、その内容はとてもわかりやすく、そして、大切な事を沢山学ぶ事が出来ます。
そして、毎日抱えている心配事が軽くなって、前向きになれると思います。
私は、「脚下照顧」という言葉が大好きですが、冒頭で紹介されていました。
自分が一番大事にしている言葉が禅語として紹介されている時に、嬉しくなりサクサクと読み進めました。
そして、「今を生きる」大切さを知って、不安や悩みから開放される生き方がどういう事なのか、実感する事が出来ました。
是非とも沢山の人に読んでいただきたいです。
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