【子育ての本おすすめ】子育てが心配な人に読んで欲しいエッセイ集

一緒に生きる、親子の風景4.子育て、学校生活
著者「東直子」画「塩川いづみ」作品名「一緒に生きる、親子の風景」

子どもの笑顔や子どもの成長を感じた時、「子育てって本当に楽しい!」と感じると思います。でも、突然始まるイヤイヤ期の対応や「しつけ」としての適切な叱り方をどうしたら良いか等の「子育ての悩み」や、他の子どもはおむつを外しているのに、自分の子どもはおむつを卒業出来ていなかったりすると「自分の子育てが心配になる」こともあると思います。

子どもは可愛いいし、おもしろいし、一緒にいると癒されると思います。でも、子育てには、「悩み」や「心配」が尽きないものだと感じている人は、多いのではないでしょうか。

また、共働きによる仕事と子育ての両立やワンオペ育児の大変さ、社会の子育てに対する無理解、「毒親」という言葉やSNSによって子育てのハードルが上がったりと、間違った子育てにしないようにというプレッシャーを感じている人も増えているのではないでしょうか。

今回ご紹介する本は、東直子さんの「一緒に生きる、親子の風景」です。

東直子さんは、沢山の著書がある歌人であり、作家さんでもあります。その東直子さんが6年間綴った「子育てエッセイ」が、本書の「一緒に生きる、親子の風景」です。

東直子さんは、年子の男の子と女の子がいらっしゃいますが、このエッセイを執筆されている時には、成人していたそうなので、本書では、「今までの子育てを振り返って思ったこと」を綴っていったそうです。

このエッセイでは、「子育てに対して、過剰に心配してしまう子育て中の人に、少しでも気持ちが楽になって欲しい」という思いで、言葉が紡がれています。

子育て中には、「本当にこれでいいのかな」と心配になることがあると思いますが、「一緒に生きる、親子の風景」には、そんな子育て世代の人に「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ!」というメッセージが、沢山紹介されています。子育て中の沢山の人に読んで欲しいエッセイです。

HT
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東直子さんのエッセイに添えられた、塩川いづみさんの温かいイラストも柔らかさと奥深さがありますので、一緒に楽しんで欲しいです。

こんな人におすすめ

子育て中のお母さん、お父さんにおすすめします。

子育ての普遍的なものが書いてあり、多くの人が感じている子育てのモヤモヤしたものが、言葉にしてまとめられていますので、子育ての心配が軽くなって、今まで以上に子どもと楽しく過ごせるようになると思います。

また、「こんなこともしておけば良かった」ということも、紹介されていますので、子育て中の沢山の人に読んでいただいて、子どもとの沢山の思い出を残して欲しい。と思いました。

今回ご紹介する本

本の内容と感想

東直子さんが月刊「月の友」2015年4月号から2021年3月号まで連載した「子育てエッセイ」の「母の風景」をベースに編集されたエッセイ集です。

子育てエッセイが、71編まとめられた「一緒に生きる、親子の風景」は、心配症の東直子さんの経験と先達の教えや過去に活躍された同じ歌人の言葉などを引用して綴られていますので、子育てのエッセイだけでなく、1つの文学作品としても素晴らしい内容です。

東直子さんの温かい言葉で綴られているエッセイで、「子育てと文学」の両面が楽しめる作品です。

子育ては楽しいだけではなく、「悩み」や「心配」は尽きないと思います。そのうえ、現在社会は、子育て世代に厳しいと感じている人は多いのではないでしょうか。

「体力」も「精神力」も「経済力」も求められるうえ、SNS全盛期で「繊細さ」も求められるハードルの高い子育てが必要になっています。

そして、自分達にとって良い情報も悪い情報も簡単に耳に入ってきますので、自分の子育てへの不安は増すばかりで、心配は一層増えてしまいます。

そんな、子育て世代の人へ「そんなに心配しなくても大丈夫、失敗したり、失言しても大丈夫、子育てに完璧さを求めなくても大丈夫、心配ないよ!」という言葉が沢山綴られていますので、読んでいただくと、「悩み」や「心配」が軽くなると思います。

また、一人一人は個性がありますので、同じ子供も同じ親もいないと思いますが、「おしゃれな子育て」「優秀な子供に育つ子育て」などの子育てマニュアルが沢山あります。

本書はそんなマニュアルではなく、子育ての普遍的な内容が書かれているエッセイだと思います。

子育ては、育つ方にとっても、育てる方にとっても、人生の中で沢山の時間を費やす大事なことです。そして、親子で過ごすかけがえのない時間でもあります。

本書を読んでいただくと、そんな素晴らしい子育ての時間を、楽しく充実した時間にしていただけると思います。

HT
HT

私も子どもは大きくなっていますので、子育ての振り返りのような気分で読みました。そして読み終わった後、「これからは出産祝いに、この本をプレゼントしよう」と思いました。

まとめ

東直子さんの「一緒に生きる、親子の風景」をご紹介しています。沢山の著書がある歌人であり、作家さんでもある東直子さんが6年間綴った「子育てエッセイ」で、「子育てに対して、過剰に心配してしまう子育て中の人に、少しでも気持ちが楽になって欲しい」という思いで、言葉が紡がれています。

子育て世代の中には、「本当にこれでいいのかな」と心配になっている人は沢山いらっしゃると思います。

そんな子育て世代の人に「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ!」というメッセージが、沢山紹介されている子育て中の沢山の人に読んで欲しいエッセイです。

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