
ジブリアニメのどんなところが好きですか。
- 「風の谷のナウシカ」のメーヴェで大空を滑空するナウシカですか。
- 「天空の城ラピュタ」の飛行石で空に舞うシータとパズーですか。
- 「となりのトトロ」のバス停の前でトトロと一緒に待っているサツキとメイちゃんですか。
ジブリアニメは、スピード感のある映像、微笑ましい映像のどちらも楽しめるアニメで、老若男女問わず誰もが楽しめる作品だと思います。
でも、ジブリアニメはストーリーと映像が素晴らしいだけではなく、どのアニメにも宮崎駿監督の哲学的思考が反映していると感じています。

「風の谷のナウシカ」を初めて見た時に、環境破壊の恐ろしさ、自然との共生の大切さを子どもながらに感じたのを覚えています。
今回ご紹介する本は、「小川仁志さん」の「ジブリアニメで哲学する。世界の見方が変わるヒント」です。
「風の谷のナウシカ」から「風立ちぬ」までの宮崎駿監督の10作品を、小川仁志さんが哲学した内容を紹介した作品です。
ジブリアニメは、「宮崎駿監督の哲学的思考が感じられる壮大なテーマを、主人公の行動や言葉で語られている素晴らしい作品だ。」と感じておられる人も多いのではないでしょうか。
本作品は、そんなジブリアニメが大好きで、内容に奥深さを感じている人に読んでいただくと、今よりもっとジブリアニメが好きになって、世界への見方に変化が出ると思います。
ジブリアニメの本当の面白さを知ることが出来る「ジブリアニメで哲学する」を読んだ感想をご紹介します。
こんな人におすすめ
ジブリアニメが好きな人、宮崎駿監督の作品を見たことがある人におすすめします。
- なぜ、サツキとメイちゃんは、トトロに会えたのか。
- なぜ、千尋は神隠しにあったのか。
そんな素朴な疑問から、アニメを通して今の世界に訴えたい思いを感じられます。
今回ご紹介する本
本の内容
哲学者の小川仁志さんの、「ジブリアニメでアニメ哲学した内容」が紹介されています。
ジブリアニメの作品の中で、特に宮崎駿監督の作品は、内容が深く、宮崎駿監督が伝えたいことを理解するのは簡単にはいかないと感じています。
宮崎駿監督の長編アニメは、見るたびに後から何かを考えさせられる作品だと思います。
そんな宮崎駿監督の10作品を取り上げて、物語に登場する主要な諸概念を哲学した内容がまとめられた本が「ジブリアニメで哲学する」です。
- 「風の谷のナウシカ」で哲学する
- 「天空の城ラピュタ」で哲学する。
- 「となりのトトロ」で哲学する
- 「魔女の宅急便」で哲学する
- 「紅の豚」で哲学する
- 「もののけ姫」で哲学する
- 「千と千尋の神隠し」で哲学する
- 「ハウルの動く城」で哲学する
- 「崖の上のポニョ」で哲学する
- 「風立ちぬ」で哲学する
それぞれの作品から5つの諸概念を抽出して、小川仁志さんが哲学的思考で、ジブリアニメを語っています。

ジブリアニメの奥深さを改めて知って、ジブリアニメをもう1回見たくなりますし、世界への見方も変わります。
本を読んだ感想
「宮崎駿監督の作品は、本当に沢山のメッセージが含まれているなぁ。」と改めて感じました。
「風の谷のナウシカ」は、環境破壊をメッセージにしているというのは感じていましたが、さらに踏み込んで「風」「虫」などのキーワードから哲学していく思考のプロセスも面白く、自然と共生するための考え方を、改めて学ぶことが出来ました。
「千と千尋の神隠し」は、千尋のめげずに頑張っている姿に感動しましたが、この本を読むと「働く」ことの大切さが改めてわかったり、「となりのトトロ」の微笑ましい姉妹、日本の原風景の素晴らしさだけでなく、トトロに会えるような生き方をしたい。と思えるようになりました。
宮崎駿監督の作品の奥深さを改めて感じて、小川仁志さんが提唱するアニメ哲学の思考の面白さを感じる作品でした。

ウクライナ侵攻をしているプーチン大統領にも宮崎駿監督の作品を見て欲しい。と思いました。アニメを見て、本作品を読んで、今の行動を考え直してほしいです。
まとめ
「アニメ哲学」という新たな思考方法で、ジブリアニメの10作品を哲学した内容がまとめられた作品です。
ジブリアニメの奥深さを改めて感じて、今以上にジブリアニメが好きなると思います。
そして、温暖化の弊害による環境破壊や、人間同士が争って住みにくくなっている世界について「本当に大切なものは何か」を改めて考えるきっかけになれる作品です。
ジブリアニメが大好きで、宮崎駿監督の作品に奥深さを感じている人に読んで欲しい作品で、読むと今よりもっとジブリアニメが好きになって、世界への見方に変化が出ると思います。
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