私は、グレタ・トゥーンベリさんが大好きです。
進んでいく地球温暖化に警鐘を鳴らして、世界の指導者たちに地球環境問題を訴え続けている環境活動家としても尊敬しています。
それ以上に、グレタ・トゥーンベリさんの環境活動家としての信念とゆるがない行動が、どこか明治維新の幕末の志士に似ていると感じるところが好きになった理由です。
坂本龍馬や中岡慎太郎などの幕末の志士たちは、国を憂え、日本の現状を変革しようとする志と気概を内面に燃え立たせて、自分の身を捨てて奔走していたと思います。
その姿を誰もが支持したわけではなく、どちらかと言えば一般の庶民からは、今の生活を脅かす集団と見られて、反発されていたかも知れません。
それでも、信念をもって行動し続けた幕末の志士たちの活躍で、明治維新という新しい日本が生まれたと考えています。

国力が弱まった日本では、さまざまな政策が必要と思うので、選挙のたびに幕末の志士のような政治家を探しますが、見当たらないです。国民のために政治家になる人より、自分のために政治家になる人の方が、圧倒的に多いと感じています。
今回ご紹介する本は、「グレタの真実、3週間で世界を変えた少女の素顔」です。
本作品は、環境活動家としてのグレタ・トゥーンベリさんの思想や信念を紹介する作品ではありません。
環境ジャーナリストのアンダシュ・ヘルベリさんが、グレタ・トゥーンベリさんの初めての活動である「3週間の学校ストライキ」に密着した時のことがまとめられています。
2018年8月から9月にかけて行われた3週間の学校ストライキは、その後の国連の演説などでグレタ・トゥーンベリさんのことを知った人は、あまり詳しく知らないのではないでしょうか。
世界的な環境活動家になったグレタ・トゥーンベリさんの原点とも思える3週間の学校ストライキの真実がわかる本です。グレタ・トゥーンベリさんに興味のある人に読んで欲しいと思います。
グレタ・トゥーンベリさんの素顔に迫った本作品は、国のために働こうと考えた幕末の志士好きの人も共感できるのではないかと思います。

ジャーナリストの言葉と沢山の写真、そしてグレタ・トゥーンベリさんTwitterへのコメントなどが紹介された本です。30分から1時間くらいで読めますので、沢山の人に読んで欲しいと思います。
こんな人におすすめ
グレタ・トゥーンベリさんに興味のある人におすすめします。
「沈黙は最大級の罪」と考えて、3週間の学校ストライキから、世界的な環境活動家になったグレタ・トゥーンベリさんの素顔に迫った作品です。
学校ストライキに対する政治家の対応などで、その人の人となりがわかりますし、今の日本には足りない「未来に対する責任と行動するための熱量」を感じると思います。
沢山の人に読んで欲しい作品です。
今回ご紹介する本
本の内容と感想
スウェーデンの環境ジャーナリストであるアンダシュ・ヘルベリさんの手記です。
2018年8月から、まだ学生だったグレタ・トゥーンベリさんがストックホルムにあるスウェーデン国会議事堂の前に一人で座り込んで「3週間の学校ストライキ」を始めました。
グレタ・トゥーンベリさんの訴えは「子どもたちの訴えをもっとよく聞いてください。気候変動や生物多様性に危機感を訴えている科学者の話に、耳を傾けて欲しい」というものです。
今でこそ、ドナルド・トランプ元大統領とのTwitterの応酬や国連での演説などでグレタ・トゥーンベリさんのことをご存じの人も多いと思います。
現在では自他共に認める「世界的な環境活動家」として活躍しているグレタ・トゥーンベリさんですが、最初はひとりではじめた「学校ストライキ」からでした。
本書は、「3週間の学校ストライキ」を毎日取材したアンダシュ・ヘルベリさんが、その時のグレタ・トゥーンベリさんの様子、スウェーデンの政治家の賛否に別れた反応、グレタ・トゥーンベリさんが投稿したTwitterへのコメントなどを紹介して、「気候のための学校ストライキ」をはじめたグレタ・トゥーンベリさんの真実を紹介している作品です。
NHKでグレタ・トゥーンベリさんのドキュメンタリー番組を見てから、素晴らしい人だと思いました。でも、素晴らしいと思う反面、「なぜ、ひとりでそこまでやるんだろう?」という疑問を感じていました。
そのドキュメンタリー番組では、グレタ・トゥーンベリさんへのインタビューなどが沢山放送されていたので、世界的な環境活動家としてのグレタ・トゥーンベリさんのこと、地球環境問題への大切さは、よくわかりましたが、一人の少女としてのグレタ・トゥーンベリさんのことは、よくわかっていなかったので、疑問を感じていたのかも知れません。
でも、今回のアンダシュ・ヘルベリさんの手記を読んで、グレタ・トゥーンベリさんの人間味のようなものを感じることができました。
グレタ・トゥーンベリさんは、誰よりも強い意志があるから学校ストライキが出来ているのではなく、「沈黙は最大級の罪」ということを誰よりもわかっているから、歯を食いしばってがんばっているようでした。
まさに、幕末の志士と重なるような姿に、改めて感動して、ますます大好きになりました。
まとめ
世界的な環境活動家として活躍されているグレタ・トゥーンベリさんの本で、「グレタの真実、3週間で世界を変えた少女の素顔」を紹介しています。
スウェーデンの環境ジャーナリストであるアンダシュ・ヘルベリさんの手記で、グレタ・トゥーンベリさんの初めての活動である「3週間の学校ストライキ」に密着した時のことがまとめられています。
世界的な環境活動家になったグレタ・トゥーンベリさんの原点とも思える3週間の学校ストライキの真実がわかる本なので、興味のある人に読んで欲しいと思います。
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