【東野圭吾おすすめ小説】読み始めたら止まらない本、クスノキの番人

「クスノキの番人」5.おすすめ小説
著者「東野圭吾」作品名「クスノキの番人」
  • 将来に夢も希望もない青年が、ある事件をきっかけに人生が一転するストーリー。
  • 不思議なクスノキと沢山の人達の思いが交錯するファンタジーとヒューマンドラマが融合したストーリー。
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その2つのストーリーが1つの作品で楽しめるのが東野圭吾さんの「クスノキの番人」です。

同じ東野圭吾さんの作品で「ナミヤ雑貨店の奇蹟」という作品がありました。

ある雑貨店に忍び込んだ青年たちが、ナミヤ雑貨店に届く「悩み相談の手紙」に軽い気持ちで返信した事から始まるファンタジー溢れるヒューマンドラマで、読んだ後、心が温かくなる作品でした。

今回ご紹介する「クスノキの番人」も同じように、不思議なクスノキを通して、ある青年の人生が大きく変わっていきます。

最初は戸惑っていた青年が、周りの人たちの支えもあって、大きく成長していく姿はとても感動します。

そして、「読んで良かった」と胸が熱くなり、心が温かくなる作品でした。

今回は、「傑作と評したい」、「みんなにすすめたい」、東野圭吾さんの「クスノキの番人」をご紹介します。

東野圭吾さんの紹介

東野圭吾さんは、最初から作家として活動しておられた訳ではなく、大学卒業後は、デンソーに勤務しながら、兼業作家として作家活動を開始され、その後デンソーを退職し、専業作家になったそうです。

日本を代表する作家さんで、初期の作品「放課後」から江戸川乱歩賞に受賞される等、数々の賞を受賞し、映画、ドラマの原作も多数出版されています。

私は、マンガは良く読んでいたのですが、子供が出来てからは、なぜかマンガを読まなくなり、その後「小説でも読んでみようかな」と思ったときに図書館で「放課後」を借りたのが、東野圭吾さんの作品との出会いで、そしてとても好きになりました。

東野圭吾さんの作品は、活字に慣れていない人にも読みやすい作品なので、初めて小説を読もうと思っている人におすすめしたいと思います。

今回ご紹介する本

「クスノキの番人」のあらすじ

ある神社には、願いが叶うとネットで噂されるクスノキがあります。

でも、そのクスノキには昼の顔と夜の顔があります。

ある日、まさに人生のどん底にいた青年が、クスノキの本当の姿を知らされず、その「クスノキの番人」に抜擢されます。

  • 不思議なクスノキに訪れる人たちの人生
  • 今まで知らなった自分の出生や血縁者
  • クスノキとの縁から始まる沢山の人たちとの出会い
  • 「クスノキの番人」を命じた新しい家族との心の触れ合い

「ただ生きているだけしか自分には出来ない。将来の夢も希望も無い。」と思っていた青年「玲斗さん」が、新しい家族「千舟さん」に命じられて始めた、「クスノキの番人」を通じて、沢山の人たちの人生に触れる事で、自分自身が成長して、そして人生の再出発をする作品です。

「クスノキの番人」を読んだ感想

「クスノキの番人」というタイトルを見た時から、ファンタジー性を感じていました。

そのファンタジー性は失われることなく、「不思議なクスノキ」のミステリー性も感じながら、楽しく読んでいきました。

読み進めるとヒューマンドラマの要素が強くなり、そして上手く融合していったので、本の中盤からは、「みんながどうなるのか。」その行く末を想像しながら読んでいきました。

そして、クスノキに訪れる人たちの結末、ある素晴らしいホテルの問題を自分なりに予想して読み進めていたのですが、全て外れてしまいました。

HT
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予想が外れたことが逆に良かったと思いました。

自分が予想していた以上の素晴らしい結末に、心が温かくなりました。また、新しい家族のために、勇気を出して行動した青年の成長に「自分もまだまだ頑張らないと」と元気と勇気を貰いました。

また、登場人物のキャラクターがしっかり設定されていて、読んでて心地よかったです。

  • 不遇な人生でありながら、明るく生きている主人公の「玲斗さん」
  • 厳しさの中にも、優しさと弱さもある玲斗さんの叔母さん「千舟さん」
  • クスノキに訪れていた佐治さんの一人娘で、行動力と知己のある「優美さん」

他にも沢山の人たちが登場しますが、好感度が高く、大好きです。

HT
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「クスノキの番人」は、本当に読んで良かったと思った作品でした。

まとめ

東野圭吾さんの作品の中でも、「傑作」と評価しても良い作品だと感じました。

「不思議なクスノキ」の正体を想像している時の「ドキドキ感」や、気付いたら沢山の経験をして、成長している青年の姿に「感動」し、そして、沢山のハッピーエンド。

最後の「玲斗さん」と「千舟さん」の会話は、二人のこれからの幸せな人生を感じられて、感動しました。本当に読んで良かったと思いました。

コロナ禍の今だからこそ、みなさんにおすすめしたいと思いました。

読んでいただくと、胸が熱くなって、心が温かくなり、前向きになれる作品だと思います。

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