
コロナ禍でみんなが改めて気付いた言葉があると思います。
それは、「一寸先は闇」ではないでしょうか。
- 自分の落ち度であれば、反省してやり直す事も出来ます。
- 将来の事で不安もあるけど、真面目に一生懸命頑張っていたら、幸せになれる。

と思って頑張っていた人も多いと思います。
でも、コロナは突然目前に現れて、自分の将来への道を暗くしたような感じではないでしょうか。
今回ご紹介したいのは「そんなコロナ禍で考えた幸せへの10か条」が紹介されている坂東眞理子さんの「幸せな人生のつくり方、今だからできることを」です。
昭和女子大学の理事長の「坂東眞理子さん」が、「コロナ禍であっても、どう生きれば幸せになれるのか。」を色々な角度から紹介されている本です。
コロナ禍で、今までと違う価値感の中でも、大事な事、不要な事を考えながら、幸せな人生を取り戻すために、「これからどうすればいいか」を考えている人の参考になると思います。
坂東眞理子さんをご紹介します。
坂東真理子さんの経歴は、本当に素晴らしく、様々な経験と沢山の知識がある人だとわかります。そして、沢山の著書があり「女性の品格」等のベストセラー作品があります。
- 東京大学卒業後、総理府入省
- 内閣広報室参事官
- 男女共同参画室長
- 埼玉県副知事
- オーストラリア・ブリスベンの女性初の総領事
- 内閣府初代男女共同参画局長
- 昭和女子大学教授
- 同大学、女性文化研究所長
- 同大学学長
- 同大学理事長
こんな職責を経験している人なので、堅いイメージを持たれて、本書の内容も難しいのかな。と思われるかも知れませんが、そんな事はありませんでした。
子供と話す時に、膝をついて、子供と同じ目線で話す大人のように、私達と同じ目線で考えておられて、その見識が優しい表現でまとめられていますので、とても読みやすくて、理解しやすかったです。

坂東真理子さんの経歴は素晴らしいですが、人柄はそれ以上に素晴らしい人と紹介させていただきます。
こんな人におすすめ
コロナ禍の生活に「疲れた」「これからどうしたらいいのか。悩んでいる」人には、「コロナ禍での気持ちの持ち方」として、参考になると思いますし、癒されると思います。
また、「コロナ禍で苦しいけど、前を向かないといけない」とすでに、歩き始めている人には、「幸せな人生のつくり方の10か条」が具体的な行動を整理するのに参考になると思います。
今回ご紹介する本
幸せな人生のつくり方――今だからできることを本の内容
本書でお伝えしている内容は「今を大事にして、今を充実させること」です。
どうしたら今を充実させることができるのか。の実践的なアドバイスが「10か条」でまとめられています。
(ここでは10か条のご紹介は控えさせていただきます。)
そして、今を充実させるには、どうすればいいか。が具体的に「坂東真理子さん」の言葉で紹介されています。
- 今できることをやるしかない
- この危機を無駄にしない
- 今の時間を最高に充実させる
- 大切な人を大切にする
- 幸せに生きるために
- 求援力・受援力・与援力
- 楽しみを発見し一人を楽しむ
- 自分を大切にする

本書には、「充実した幸せな人生」をつくる秘訣が沢山紹介されています。
私がご紹介したい事

本書には沢山の「幸せな人生」につながる事が紹介されています。
その中で、特に紹介したい内容の概要をご紹介したいと思います。
根拠のない楽観主義
将来の事を心配する気持ちはわかりますが、現実にまだ起こっていない未来を、「今」行動しない理由にしない事が大事だと紹介されています。
「今できること」「今ならできること」を見つけて、行動に移すことが大事な事で、「今行動に移せば、上手くいかないかも知れない」と心配して、チャンスを失うより「まぁその時は何とかなるか」と楽観的に考えて、まず行動する事が大事だと思いました。
VUCA社会
初めて聞いた言葉でしたが、「変動性」「不確実性」「複雑性」「曖昧性」の英語の頭文字をとった言葉で「予測不能なつかみどころのない社会」それを「VUCA社会」と言うそうです。
まさに「一寸先は闇」の今の社会にぴったりな言葉だと思いました。
そんな緊急事態には、新しい対処が必要なので、思い切って過去の成功体験から得た「常識」に捉われずに考えていこうと思いました。
マインドフルネストレーニング
マインドフルネスとは、「今この瞬間」に注意を向けることを大切にすることです。
でも、言葉で言うだけで、すぐに実践できることではないと思います。
本書は、そのマインドフルネスのトレーニング方法が紹介されていますので、実践に向けてトレーニングすることが出来ます。
自立と孤立
自立は、「経済的にも精神的にも他人に依存しなくても、自分で生活が出来ること」だと思います。ただ、この「自立」を求めすぎると「孤立」することにつながる。と警鐘を鳴らしておられます。
孤立は、「自分で解決できない問題がある時に、助けを求めることが出来るか」が重要になるそうです。
そこで本書では、「求援力」「受援力」「与援力」が紹介されています。
普段からこの3つの力を意識して、生きていこう。と思いました。そして、迷惑を受け止められるような人間になりたいです。
自分を大切にする力
自分を大切にする。とはトランプ大統領のような人物になる。ことではありません。
自分を大切にする。とはあるがままの自分を受けて入れて、「自分の変えようがない分野は気にしない。自分を変える分野で頑張る」ということが紹介されています。
自分で自分を大切にして、周りの人たちとお付き合いしたいと思いました。
まとめ
「幸せな人生のつくり方」という素晴らしい考え方を知りたくて、読みましたがコロナ禍の今知りたい考え方が、わかりやすく表現されていましたので、本当に読んで良かったと思っています。
「今を生きる」という考え方は、他の本でも紹介されていますので、大切な考え方だと認識していました。
さらに坂東真理子さんの「今を生きる」は、自分を受け入れて、周りの人たちに感謝して、周りに頼りにされながら、生きていくことだと感じました。
本当に素晴らしい教えだと思いますので、コロナ禍でお疲れの人、前向き生きていこう、とすでに考えている人に読んでいただきたいと思います。
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