図書館で借りて読んだ後に、自分の手元に置きたくなって購入してしまう本が今まで何冊かあります。
そんな何度も読みたくなる本の中で、一番多いのが銀色夏生さんの本です。
銀色夏生さんの「私たちは人生に翻弄されるただの葉っぱではない」に出てくる「自由さ」という言葉が好きになりました。
そして「ひとりが好きなあなたへ」の1ページ目の詩が胸に響きました。

銀色夏生さんの本を読むと、自分の中でモヤモヤしていたことが、スッキリして「これからも何度も読みたくなる」と感じるので、一度読んだのに購入しています。
今回ご紹介する本は、銀色夏生さんの「力をぬいて」です。
「銀色夏生さんの生き方」が99のメッセージで紹介されているエッセイです。
銀色夏生さんの仕事やお金、恋愛や結婚観など、いつも身近にある「人生の生き方」について、ご自身の経験から得た考え方が紹介されています。
社会性と生物学的な考え方の両面から語られるメッセージは、新しさを感じながらも、元々あった自分の知識と融合しながら、内面に浸透していくように感じました。
銀色夏生さんがイメージする「人」からとらえるコミュニケーションは、「ひとりが好きな人」にとって、共感できることが多く、読むと心が軽くなると思います。

「外的要因に左右されない個人的幸福の試み」というタイトルで出版しようとしていたそうです。銀色夏生さんの個人的幸福が良くわかる1冊です。
こんな人におすすめ
銀色夏生さんや私と同じように「ひとりが好きな人」におすすめしたいと思います。
私がいつも感じているのは、職場にいると8割くらいの人は、「みんなと一緒が楽しい」と思っていて、残りの2割くらいの人が「ひとりでいることが楽しい」と感じていると思っています。
そんな2割の少数派の人は、8割の人の外的要因によって、「みんなと違う自分がおかしいのかな」と悩んでいるかも知れません。
本書は、同じようにひとりが好きな銀色夏生さんのメッセージが、99も紹介されていますので、読んでいただくと、きっとスッキリして、心が軽くなると思います。
また、銀色夏生さんに興味のある人にもおすすめします。
銀色夏生さんの人生観が全てまとめられているエッセイだと思います。
今回ご紹介する本
本の内容と感想
「力をぬいて」は、本の執筆を休憩していていた5年間の後に、満を持して出版されたエッセイです。
人に興味があり、さまざまな観点で人を見てきた、なにごとも体験派の銀色夏生さんは、今まで沢山の調査・研究を続けてきたそうです。
そして、2018年の春に「とりあえず調査は終わった」と感じ、それを区切りとして、今までの「つれづれノート」を含む沢山のエッセイなどを参考に、改めて「本を書こう!」と思って執筆されたのが、本書になります。
「人というもの」から始まる99のエッセイは、銀色夏生さんの集大成とも言えるエッセイです。
表現が伝わりにくいシーンや、もっと銀色夏生さんを知りたいという言葉には、編集者さんとのQAが盛り込まれていますので、深堀された銀色夏生さんを知ることができると思います。
銀色夏生さんの調査と研究の成果がふんだんに盛り込まれた99のエッセイを読んでいると、銀色夏生さんご自身と会話しているような不思議な感じがします。
私は、銀色夏生さんと同じように「ひとりが好き」なので、そもそも銀色夏生さんの人生観が大好きで、今までも沢山心が救われてきました。
本書の「力をぬいて」も私が思う銀色夏生さんのイメージどおりの作品でした。
銀色夏生さんらしい言葉、銀色夏生さんらしい表現、銀色夏生さんの人生観に惹き込まれました。
特に本書は、前書きに「こんな指標で書きます」と、まず紹介されています。
自分が本当に思うこと
書いていて楽しいこと
これをどうしても伝えたいと思うこと
書く時にワクワクすること
だけを率直に書く
著者「銀色夏生」作品名「力をぬいて」
銀色夏生さんが伝えたいこと、書く時にワクワクする楽しいこと、がまとめられたエッセイに興味はありませんか。
銀色夏生さんをご存じの人も、今まで知らなかった人にも読んで欲しいと思いますし、銀色夏生さんの個人的幸福がよくわかるエッセイです。
まとめ
銀色夏生さんの「力をぬいて」をご紹介しています。
銀色夏生さんと同じように「ひとりが好きな人」におすすめしたい本で、執筆中は「外的要因に左右されない個人的幸福の試み」というタイトルで出版しようとしていたエッセイです。
人について、沢山の調査・研究を続けてきた銀色夏生さんが、「伝えたいこと」「書く時にワクワクする楽しいこと」を指標にして書き上げた本です。
銀色夏生さんの調査と研究の成果がふんだんに盛り込まれた本書は、まさに銀色夏生さんの集大成とも言えるエッセイです。
銀色夏生さんをご存じの人も、今まで知らなかった人にも読んで欲しいエッセイです。
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