
京都は世界的にも有名な観光地で、そして国内でも修学旅行や観光で沢山の人が訪れる日本屈指の観光地です。
京都の良さは、歴史と人の賑わいの両方を楽しめる所で、それが「京都らしさ」を形作っていると思います。
そんな京都の中でも、寺町三条近辺は、寺院等の史跡と老舗のお店、そしてお土産屋やアミューズメント施設等が上手く調和しているお宝スポットです。
そんな寺町三条にある骨董品店が舞台のミステリー小説、望月麻衣さんの「京都寺町三条のホームズ」をご紹介します。
私が、望月麻衣さんの作品を読むのは、3シリーズ目になりますが、今回の作品も主人公の女の子の性格が可愛らしくて、応援したくなる作品です。
今回の作品も京都を舞台にしていますので、知っている場所が出てくると嬉しくなり、知らない場所がエピソードに出てくると行きたくなる。そんな作品です。
望月麻衣さんのご紹介
望月麻衣さん
北海道出身で、今は京都在住の作家さんです。
2013年に作家デビューされ、京都を舞台にした物語が多く、2016年「京都寺町三条のホームズ」で第4回京都本大賞を受賞しておられます。
望月麻衣さんの作品に登場する女性は、どんな苦難にも一生懸命に立ち向かっていって、さまざまな問題を解決していく姿に感動します。
望月麻衣さんの作品は、どの作品も読んだ後、穏やかな気持ちになれます。
(参考)望月麻衣さんのオフィシャルブログをご紹介します。
今回ご紹介する本
本のあらすじ
京都寺町にある骨董品店「蔵」の店主の孫にあたる通称ホームズこと「家頭清貴」さん。
その骨董品店でアルバイトをする事になった女子高校生の「真城葵」さん。
その骨董品店には、色々な人からの依頼で舞い込む様々な問題を「葵さんの直観力」と「ホームズさんの推理力」で解決していきます。
ホームズさんは、洞察力が優れていて、人の内面をピタッとあててしまいます。「心が読める」と思わせるホームズさん。
そのホームズさんの働く骨董品店に、ある理由で家から持ち出した掛け軸の鑑定してもらうために、葵さんが訪れます。
葵さんは、埼玉から京都に引っ越したばかりで、埼玉でのある事情を抱えた葵さんに、ホームズさんが骨董品店でのアルバイトを進めて、一緒に働くようになります。
葵さんからは「いけずな京男子」と言われるホームズさんと裏表のない何事にも一生懸命でまじめな葵さんの二人で、骨董品店に舞い込む問題を解決していきます。
京都の歴史と骨董品の知識を勉強しながら、葵さんは沢山の経験をして、少しずつ京都になじんでいきます。
まとめ
望月麻衣さんの作品は、読みやすくて、内容もわかりやすいので、惹き込まれて一気に読んでしまいます。
今回の作品も、主人公の葵さんの性格が可愛らしくて、応援したくなりました。
そんな葵さんと「いけずな京男子」のホームズさんの掛け合いが面白くて、楽しく読み進められます。
また、葵祭や百万遍知恩寺の「手作り市」等、京都のイベントが舞台の話があり、京都好きには、さらに楽しめると思います。
ホームズさんと葵さんのこれからの活躍も楽しみにして、続編を読んでいきたいと思います。
(参考)「わが家は、祇園の拝み屋さん」
(参考) 「京都烏丸御池のお祓い本舗」
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