私の子供達は、家にいる時はのびのびとしているのに、学校などでは自分を出せず、クラスのみんなといると疲れる時があるようです。

そんな子供たちに私は、無責任にも「それでもみんな同じなので、がんばるしかないなぁ」と思っていました。 でもある日 ニュースで「HSP」の事を知って、「子供達は、ひょっとしたら敏感なのかな」と思うようになりました。
そこで、「HSP」に関する本を探して、「鈍感な世界に生きる敏感な人たち(HSP)」を読んでみました。

まずは、本書の最初に「HSPチェックリスト」がありましたので、家族みんなでやってみました。その結果、親は特に問題ないのですが、子供達は、「敏感」で「繊細」なHSPだという事です。そしてこれからの事を考えました。
私は楽観的な親なので、子供達の学校生活での悩みに対して、楽観的にしか考える事が出来ず、「子供達の思いをわかって、上手くアドバイスしてあげる事が難しいようだ。」という事がわかりました。
そんな鈍感な親が、敏感な子供たちにしてあげられる事は、「敏感な子供達の思いをわかってあげる事」だと思いました。
私は、感受性が強く、他人の感情がとても気になる子供達の事をわかって、悩みを聞いてあげる事から始める事にしました。

他にもHSPだから、学校生活が苦手な子供たちはいないでしょうか。
本書には、「HSPチェックリスト」そして「HSPのためのアイデアリスト(HSPやそのほかの敏感人たちに喜びや心身の健康をもたらすもの)」が紹介されていますので、「自分の子供たちが敏感なのか、そしてその敏感な子供達がどのように社会と向き合ったら良いのか。」がわかりますので、子供達へのアドバイスも出来ると思います。
そして、自分がHSPの人は、その内容が気付きになると思います。

HSPの性質を知って上手く生きていくことが、穏やかな人生になると考えています。
そして、本書は敏感な親にも参考になると思いますので、「生きづらいなぁ」と感じている人に「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」をご紹介します。
こんな人におすすめ
〇日常的に街にあふれる音に、敏感に反応して騒音に感じてしまう。
〇他の人の感情の影響を受けやすい。
〇些細な刺激にも反応してしまう。等
「なんだか生きづらいなぁ」と感じている人に読んでいただくと、「自分がHSPなのか」がわかり、「社会との向き合い方」がわかると思います。
今回ご紹介する本
私は、「Amazon kindle unlimited」の読み放題で読みました。Amazon kindle unlimited会員の人、読み放題プランに興味のある人は、「Amazonで見る」からご確認ください。
本の内容
「HSP」とは、「ハイリー・センシティブ・パーソン」の略語で、刺激に対して非常に敏感で、繊細な性格の人、の事です。
感受性が強いため、他人の感情がとても気になり、ストレスを感じやすい傾向があるようです。
HSPの人に向けた本として構成されており、HSPの人が自分の性格とどういうふうに付き合って、どんなふうに周りの人と付き合ったらいいか。等、「社会との向き合い方」が具体的に紹介されています。
HSPの生まれ持った気質の紹介
- 一度に多くの情報を吸収できる。
- 音やにおいなどの微細な違いも察知できる。
- ゆっくり、深く多角的に考えられる。
- とても慎重で、危機管理能力が高い。
- 共感力が高く、気配り上手
- 誠実で、責任感がある。
- 想像力が豊かで、内的生活が充実している。等
HSPの人が抱えやすい悩み
- 自分に課したルールに縛られる。
- 自分がどうあるべきか、高い基準を設けてしまう。
- 自尊心が低いからこそ「優秀」でいようとする。
- がんばらないと好かれないと思い込んでいる。
- 自分の力が及ばないことにまで罪悪感を抱えてしまう。
- 恐怖心を感じやすく、憂鬱になりやすい。
- 繊細なため、怒りや諍いでダメージを受けやすい。等
周りの人たちや自分と上手く付き合う方法
- 周囲の人に、自分が敏感な気質がある事を伝え、理解を得る。
- 自分に出来る事は、限られているという事実を受け入れる。
- HSPの能力を楽しむ機会をつくる。
- 自分自身へ愛情を向けて、自分を守る。
- 自分らしくいることの喜びを感じる。等
ご自身もHSPでそして、沢山のHSPの人と関わってきた作者(イルセ・サン)が、実体験も踏まえ説明される内容なので、かなり現実的で参考になります。
また、他のHSPの人の経験も紹介されていますので、HSPの人は共感出来る事が多いと思いますし、とても参考になると思います。
子供に伝えたい事
敏感すぎるという事は、人格を豊かにしてくれる長所だと紹介されていました。
穏やかで思慮深く、深く物事を考える力があるため、能力は高いのですが、不慣れな事が起こると、不安を抱えてしまい、その長所が欠点になってしまう場合があるようです。
だから子供達には、何かあった時に、あわててもいいし、失敗してもいいので、「自分が悪い」とは、思わないようにして欲しいと伝えようと思います。
HSPの人が、「何でも悪い方に考えてしんどくなる。」との悩みを聞いた時に私もそうですが、周りの人は「気持ちを落ち着けて、不安に思わないようにすればいいだけ」とアドバイスしてしまうかも知れません。
私は、たぶんそういうふうに「楽観的に行動」出来ると思いますが、HSPの人にはそういう楽観的に考える事が難しい。という事がわかりましたので、無理に楽観的に考えず、最悪の事態を考えてしまうなら、「それで良いよ」と伝えたいと思います。

他にもHSPの人を理解したうえで、鈍感な自分に出来る事があると思いますので、子供達がこれから社会人になっても、使えそうな「気持ちの持ちよう」を教えようと思いました。
まとめ
今は、5人に1人は、HSPの人だそうですが、それでもあくまで少数派で、社会の理解は、得られにくいのが現状ではないかと思います。
世の中は私のような多数派の鈍感な人が形づくっている世界なので、HSPの人達は、本当に生きるのが大変だろうなと思いましたし、子供達もこれから大変な事もあるかも知れませんが、「HSPの長所」を生かして、前向きに頑張れるようアドバイスしたいと思います。
敏感な子供達や敏感な人には、「まず、自分の事を知っていただいて、そして、もしHSPの傾向がある場合は、これから社会とどのように向き合ったら良いか」を理解していただきたいと思います。
本書には、「HSPのためのアイデアリスト(HSPやそのほかの敏感人たちに喜びや心身の健康をもたらすもの)」が紹介されていますので、とても参考になると思います。
コメント