高校生になると、いよいよ自分の進路や将来のなりたい職業等を、具体的に考えていかないといけない年齢ですが、小学校の頃はあった「将来の夢」が、その頃にになると「叶わない夢」に感じてしまう人も多いと思います。
- これからやりたい事、将来の夢が思いつかない。
- 夢を持ちたいけど、かなわないかも知れないので、夢を持とうと思わない。
- どうせがんばっても、「たかが知れている」と感じて、がんばろうと思わない。
これからの進路をしっかり考えないといけない時期なのに、逆に前向きに考える事が出来ず、「後ろ向きな考え方」や「妥協的な考え方」になってしまいます。
そんな人生の目的、将来の夢に悩んでいる学生やその保護者の人におすすめしたい本があります。
「生」と「死」に向き合いながらも、「人生の目的」と「将来の夢」について、教えてくれる喜多川泰さんの「君と会えたから」をご紹介します。
「人生の手引書」と言えるくらい素晴らしい作品で、本書で語られる「7つの教え」は、子供達が「人生の目的」や「将来の夢」を考える時に、最も重要な教えであると感じました。
また、子育て世代の人が、子供の将来のことを話すときに、「勘違いして語ってしまっているな」と気付かせてくれる本です。

読む前は、友情や恋愛小説的な物語かな。と思って読み始めたのですが、そんな薄い本では無かったです。
こんな人におすすめ
中学生、高校生の子供達、そして子育て中のお父さん、お母さんに読んで欲しいです。
将来の夢、進学の事への価値観が大きく変わります。
今回ご紹介する本
私は、「Amazon kindle unlimited」の読み放題で読みました。Amazon kindle unlimited会員の人、読み放題プランに興味のある人は、「Amazonで見る」からご確認ください。
「君と会えたから」の内容
夏休みに、なんとなく大学に進学するのかな。と将来の事を漠然と考えていた男子高校生が、ある女子高校生と出会います。
その女子高校生が、お父さんから教わった「7つの教え」を、男子高校生にレクチャーします。
私が感じた7つの教えとは、
- 夢の本質的な考え方、夢の探し方
- 夢を実現させるための気持ちの持ち方
- 超消費者社会の中での、前向きな考え方
- コンプレックスを無くして、自分の良さに気づく方法
- 夢となりたい職業と混同しない考え方
- 先入観の怖さ
- 人生の中で決まっている事は一つしかないという考え方 等
その教えは、男子高校生の心に響き、これから実践していくことを約束します。
そして最後に、謎めいた女子高校生の真実の姿がわかります。
喜多川泰さんのご紹介
喜多川さんは、1970年5月10日東京都の生まれで、愛媛県西条市で育った作家さんです。
元々は、塾の講師でしたが、生徒の学習意欲を高めたり人生の教訓の教える為に、授業の前に色々な話をしていたそうです。
ある日、塾生から、「いつも話している内容を本にまとめてみたら、面白そう」と言われたのがきっかけで、塾の講師の傍ら、作家活動を始めたそうです。
そして2005年に自己啓発書「賢者の書」でデビューし、それ以降、沢山の作品を執筆されています。
まとめ
私の子供達は、高校生と中学生なので、大学進学や日々の勉強の事などで会話していましたが、今まで自分の考えや行動が、浅はかであったか良くわかりました。
例えば、将来の事を話す時に、「なりたい職業」を主体に話していました。
「将来の夢や人生の目的」と「なりたい職業」を、同じ位置付けで話していました。
その結果、子供達が「将来何になりたいか」という事について、悩む事になってしまい、教えの一つの「目的と手段は、一緒にしない」を守れていなかった事に気付きました。
他にも、テストの点数に目を向けすぎたため、子供達に余計な先入観を与えて、可能な事を不可能な事と思わせてしまった事。等本書を読んで気付きました。
本書のおかげで私は、「これからは子供の可能性を伸ばすような会話」が出来ています。
また、二人の高校生の物語と女の子のお父さんとお母さんの物語が、より一層「生」と「死」を考えさせられて、「7つの教え」が深まります。
人生の目的、将来の夢に悩んでいる学生やその保護者の人におすすめしたい本でもあり、高校生のひと夏の物語としても楽しめる一冊です。
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