- 京都の歴史を感じるミステリー小説に興味はありませんか。
- 読んだら「ほっこりと心が温かくなる」物語を読みたいと思いませんか。
- 祟り、除霊等の悪霊退治に興味はありませんか。

京都に興味がある人におすすめしたい本があります。望月麻衣さんの「京都烏丸御池のお祓い本舗」と「続・京都烏丸御池のお祓い本舗」です。
望月麻衣さんの紹介
望月麻衣さん
北海道出身で、今は京都在住の作家さんです。
2013年に作家デビューされ、京都を舞台にした物語が多く、2016年「京都寺町三条のホームズ」で第4回京都本大賞を受賞しておられます。
望月麻衣さんの作品に登場する女性は、どんな苦難にも一生懸命に立ち向かっていって、さまざまな問題を解決していく姿に感動します。
望月麻衣さんの作品は、どの作品も読んだ後、穏やかな気持ちになれます。
(参考)望月麻衣さんのオフィシャルブログをご紹介します。
今回ご紹介する本
「京都烏丸御池のお祓い本舗」のあらすじ
朋美さんと城之内さん、そして海斗君の3人が働いている「京都烏丸御池お祓い本舗」の心霊現象、除霊の話で、短編3編が収録されています。
- 奇妙な事務所
- 火が去る寺
- 契約花嫁
物語は、失業していた木崎朋美さんが、自分の能力を知らないまま法律事務所の「城之内相談事務所」に就職するところから始まります。
その「城之内相談事務所」は、表の顔は法律事務所ですが、裏の顔は除霊等を行う「京都烏丸御池のお祓い本舗」でした。
その個人事務所は、良い男なのに普段はちょっと残念な京男子の城之内隆一さん、通称ジョー先生と美少年高校生の海斗君の2人の個人事務所でした。
そこに新しく朋美さんが加わって掛け合いがとても面白い3人の個人事務所になりました。
そこに舞い込む「お祓い」の仕事を3人のそれぞれの能力を発揮して、解決していきます。
読んだ後は「ほっこりと心が温かくなる」不思議いっぱいの京都の歴史も感じられるミステリー小説です。
本を読んだ感想
「お祓い」を行う時の「力」の種類が男性と女性で違うという設定なので、今までの「超常現象」「心霊現象」「悪霊退治」とは、少し異なるストーリーでとても新鮮です。
「お祓い」は、悪霊退治だけでなく、地域に昔から住んでいる「神様」の話まで、踏み込んだストーリーがあり、京都の歴史を感じる物語です。
ストーリーの中心は、女性の「朋さん」です。
新しく事務所にスカウトされた朋さんの経験則で話が進みますので、「お祓い」についても、詳しい解説がありますので、とてもわかりやすいストーリー展開です。
また、映画好きの朋さんが、すぐに映画に例えるので、知ってる映画なら「わかるなぁ」と感じますし、知らない映画でも「見てみたいなぁ」と思えるところも良かったです。
「続・京都烏丸御池のお祓い本舗」の商品リンク
「続・京都烏丸御池のお祓い本舗」のあらすじ
「京都烏丸御池のお祓い本舗」の続編になり、短編3編が収録されています。
- 少女の秘密
- 私の前世は何ですか?
- 愛しき回顧録
その物語の中に、朋美さんの恋物語、海斗君の前世からの因縁、城之内さんと海斗君の過去が織り込まれています。
そして、愛しき回顧録で望月さんの他の作品とのコラボが実現します。
京都の知らない事を、改めて知る事が出来る作品で、本能寺と御金神社は、すぐにでも行きたくなりました。
そして、前作同様「お祓い本舗」の3人の性格に惹かれますし、生い立ちに感動します。
3人の掛け合いが面白いので、心霊現象、悪霊退治の話なのですが、爽やかなストーリー展開になっていて、とても楽しく読む事が出来ました。
まとめ
「前世からの因縁」が物語に絡むと、途端に話に奥行が出てくるような感じになり、ストーリーが厚くなって、読み進めるたびに惹かれていきます。
3人の掛け合いもとても面白く仲間になりたいと思う3人です。そして続編での3人に幸せな気持ちになりました。
また、望月さんの作品の「京都寺町三条のホームズ」さらに「わが家は祇園の拝み屋さん」のキャラクターが登場した時には、ドキドキしました。
陰陽師「賀茂澪人」さんは、この作品でも男前でした。
京都好きの人に、是非ともおすすめしたい作品です。
良く知ってる場所等が沢山登場しますので、読んでいて面白いと思いますし、結構京都好きでも知らないようなエピソードがありますので、さらに面白いです。
悪霊退治とミステリーを上手く絡ませたストーリーなので、今までミステリー小説を読み込んでいる人も、新鮮な感じで読んでもらえると思います。
望月麻衣さんの作品はとても読みやすいので、小説等読み慣れていない人も、読みやすい作品なので、おすすめしたいと思います。
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