【東野圭吾おすすめ小説】マジシャンが事件を解決するミステリー小説

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人5.おすすめ小説
著者「東野圭吾」作品名「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」

「マジシャンが警察を手玉にとって、殺人事件を解決する。」というミステリー小説は、おもしろそうだと思いませんか。

そんな、おもしろそうなストーリーを、日本を代表するミステリー小説家の東野圭吾さんが描くと、読み始めたら止まらない秀逸なミステリー小説になる。と思いませんか。

今回ご紹介する本は、東野圭吾さんの「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」です。

先行き不安な生活を強いられているコロナ禍のある町で起こった殺人事件を、被害者の娘さんと弟が、事件の真相を解明していくストーリーです。

被害者は、教え子たちに慕われている中学の元国語教師です。その弟はアメリカに修行に行っていたすご腕マジシャンで、今はバーの経営者です。

大学進学と同時に家を出て、東京で働く娘さんが、父親の殺人事件の知らせを受けて、事件現場の自宅に帰ってきた時に、叔父さんと出会います。

そこから、今までの東野圭吾さんのミステリー小説ではみられなかった新しいストーリーで、殺人事件を解決へと導きます。

特に今回の作品は、「コロナ禍の生活への影響」を背景にして、「出てくる登場人物の設定がしっかりしている」うえで、「マジシャンの行動と推理が秀逸」という、今までにないストーリーにぐっときます。

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マジシャンが警察を手玉にとって、警察の捜査状況を知り、そして鋭い推理で難解な殺人事件を解決していくストーリーは、何と言っても「痛快」で、読み終わった後に「スッキリ」しました。

東野圭吾さんのご紹介

東野圭吾さんは、最初から作家として活動しておられた訳ではなく、大学卒業後は、デンソーに勤務しながら、兼業作家として作家活動を開始され、その後デンソーを退職し、専業作家になったそうです。

日本を代表する作家さんで、初期の作品「放課後」から江戸川乱歩賞に受賞される等、数々の賞を受賞し、映画、ドラマの原作も多数出版されています。

私は、マンガは良く読んでいたのですが、子供が出来てからは、なぜかマンガを読まなくなり、その後「小説でも読んでみようかな」と思ったときに図書館で「放課後」を借りたのが、東野圭吾さんの作品との出会いで、そしてとても好きになりました。

東野圭吾さんの作品は、活字に慣れていない人にも読みやすい作品なので、初めて小説を読もうと思っている人におすすめしたいと思います。

今回ご紹介する本

本のあらすじと感想

東京のリフォーム会社で働く「神尾真世さん」は、同じ会社に勤める婚約者の「中條健太さん」と結婚式の段取りに忙しそうにしていました。

実家で一人暮らししている「神尾英一さん」は、中学校の元国語教師で、沢山の教え子たちから今も慕われていて、定年退職後も教え子たちからの色々な相談を聞いていました。

そして、元マジシャンで今はバーを経営している「神尾武史さん」は、神尾英一さんの弟で、真世さんの叔父さんになります。

ある日、警察から真世さんにお父さんの神尾英一さんが、自宅で亡くなっている。と連絡があります。自宅の状況から強盗殺人の疑いがあるため、自宅に確認に来て欲しい。と連絡が入ります。

自宅に戻った真世さんは、警察の事情聴取を受け、自宅の現場検証に立ち会います。その時に長い間連絡もとっていなかった叔父さんの神尾武史さんと出会います。

その出会いから、マジシャンの神尾武史さんの神業と鋭い推理力で警察を手玉に取りながら、英一さんを殺害した犯人を2人で推理します。

折しも地域の経済力の回復になると信じていたアニメキャラクターの壮大な構想は、コロナの影響で志半ばで中止となり、意気消沈していた町で起こった殺人事件は、神尾英一さんの教え子たちの複雑な思いが絡み合い、捜査するほど捜査対象者が増えていき、捜査は難航していきます。

また、真世さんにも気になることが胸につかえて、気持ちが沈んでいます。

物語は、真世さんの父親への思い、婚約者への思い、沢山の登場人物の思いを受けたマジシャンの推理で、事件はブラック・ショーマンのショーで終焉に向かいます。

まず、お伝えしたい感想は、「マジシャン武史が、鮮やかな神業で警察を手玉にとるシーンは、痛快でした。」そして、「期待を裏切る結末に驚きと感動がありました。」

かなり早いタイミングで、「犯人はこの人かも?でもこの人なら、動機が複雑になりすぎるな」など、考えながら読んでいましたが、結末は全く違う人物が犯人でした。

真世さんの同級生たちが出てきますが、その同級生たちはみんな英一さんの教え子たちにもなるので、登場人物の多くが、2人と関係性があることになります。

また、コロナ過の影響を奪回するべく新しいアニメキャラクターによる町おこしの構想をしていたのも同じ同級生ですし、アニメキャラクターの作者も同じ同級生です。

みんなが、コロナ過が発端の悩みを抱えているという設定なので、どの人物の思いが事件に関係しているのかよくわからないまま、モヤモヤした状態で話が進んでいきます。ある程度まで読み進めたら、もう止まれなかったので、1日で読破しました。

読み終わった今言えるのは、モヤモヤが全て解決して、スッキリしました。

まとめ

東野圭吾さんの「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」をご紹介しています。

マジシャンが警察を手玉にとって、警察の捜査状況を知り、そして鋭い推理で難解な殺人事件を解決していく痛快で、読み終わった後にスッキリするミステリー小説です。

今回の作品は、「コロナ禍の生活への影響」を背景にした作品でもあります。

今までの東野圭吾さんのミステリー小説ではみられなかった新しいストーリーで、殺人事件を解決へと導く作品で、東野圭吾さんのファンの人にも、まだ読んだことが無い人にもおすすめしたい本です。

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