【登山好きにおすすめ小説】男性向け読みやすい登山の本|山小屋物語

「山小屋物語」5.おすすめ小説
「山小屋物語」
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「さぁいよいよ1泊2日の登山を始めよう」と思った時に、おすすめしたい本があります。 山小屋の1年をリアルに感じる事が出来る「山小屋物語」です。

風景写真家の山下春樹さんが、南アルプスの山小屋の1年を描いた作品です。

奥さんを亡くした男性が、東方には富士山、西方には千枚岳と悪沢岳と1年を通して素晴らしい景色と出会える山小屋を切り盛りしています。

その山小屋での登山者たちとのふれあい、動物とのふれあい、自然災害や山の事故、その全てを包み込む深い森と静けさが描かれています。

山小屋に泊まった事が無い人も、山小屋好き、登山好きの人にも楽しめる「山小屋物語」をご紹介します。

こんな人におすすめ

・登山に興味があるけど、一歩踏み出せない登山未経験の人

→登山の楽しさ、登山の厳しさが良くわかり、参考になると思います。

・いよいよ山小屋泊をやってみたいという人

→山小屋のシステムや山小屋での過ごし方等が、参考になると思います。

・南アルプスや他にも沢山の山を経験している登山家

→経験を踏まえたリアルな作品として、楽しめると思います。

今回ご紹介する本

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「山小屋物語」のあらすじ

南アルプスの標高2000mにある山小屋を舞台にした大自然と登山家たちの物語です。

この山小屋は冬季もご主人が住んでいる、年中有人の山小屋なので、冬の南アルプスも体験する事が出来る作品です。

  • 4月下旬、春がきて、峠の山小屋も本格的な登山シーズンのための準備を始めます。
  • 5月中旬になると写真家が、山小屋に来訪し、山岳写真を撮影する拠点になります。
  • 7月下旬になると本格的な夏山のシーズンになり、アルバイト1名と一緒に山小屋を切り盛りします。一般的な山小屋の風景は、この夏山のシーンで感じる事が出来ます。
  • 8月下旬、日本登山の先駆者「ウォルター・ウェストン」の登山ルートからの登山者と、ウォルターの話で盛り上がります。登山の歴史を感じるシーンです。
  • また、大学の登山サークルが遭った台風直撃の時のシーンが、とてもリアルに描かれており、自然災害の怖さを感じる事が出来ます。
  • 9月下旬、ご主人のコケモモ酒造り、自然調査員とマスコミの来訪が描かれており、山小屋生活の中での動物たちとのふれあいが楽しめます。
  • 10月中旬、登山シーズンが終わり、アルバイトも帰った後の小屋閉めです。
  • 11月上旬、猟師の突然の来訪で、猟師生活の話が聞けます。昔のマタギの歴史を感じる事が出来ます。
  • 12月下旬、山小屋生活も年越しを迎えます。
  • 1月下旬、登山者の転落事故の様子がリアルに描かれています。冬山登山の困難さ、転落事故を起こした時の怖さ等がリアルの描かれています。
  • 3月下旬、孫娘が山小屋に訪れて、おじいちゃんを気遣う様子が微笑ましいです。

まとめ

登山の良さ、山小屋の楽しさだけでなく、台風が直撃した時の避難の様子、転落事故を起こした時の対応等、登山のリスクマネジメントを知る上でも、大変参考になる作品ですので、登山経験者の人にも色々な事を得る事が出来る作品です。まずは、日帰り登山からと思っている人には、大変参考になる作品です。

また、山で出会える動物達との出逢い等、登山に興味がない人にも楽しんでいただけると思います。

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