子育ては、他のどんなことにも代えがたい幸せと喜びを与えてくれると思います。
その一方で「子どもとの関係」で悩むこともあると思います。
- 何を言っても聞いてくれないので、どういうふうに「しつけ」したら良いかわからない。
- 悪いことした時に、どういうふうに「しかったら」良いのかわからない。
子どものしつけやしかり方で悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
他にも「子どもをほめて育てる」「自己肯定感が高まる子育て」等、子育ての方法は沢山紹介されていますので、逆に悩んでしまっている人もいるかも知れません。
今回ご紹介する本は、岸見一郎さんの「しからない子育て」です。
ミリオンセラーの「嫌われる勇気」の著者の岸見一郎さんが、子育てが楽しくなる本としてまとめられているのが本書です。
日本的な「縦関係の親子関係」ではなく、アドラー心理学に基づく「対等な親子関係」をベースにした子育てが紹介されています。
「しかる代わりに出来ること」「ほめることの落とし穴」等、今までにない「子どものための現実的な子育て」は、子育て中の人、これから新しい家族が出来る人の参考になると思います。

子育ては本当に大変だと思います。でも「子どもとのコミュニケーションのコツ」を知ると、子育ては本当に楽しくて、かけがえのない時間になると思います。
こんな人におすすめ
- 子育てで悩んでいる人
- ついつい大きい声でしかってしまう人
- 子どもとのやりとりで、イライラしてしまう人
「縦関係の親子関係」で、子どもとの関係がギクシャクしているかも知れません。
「対等な親子関係」を知っていただくと、子育てはきっと今より楽しくなると思いますので、本書をおすすめしたいと思います。
今回ご紹介する本
本の内容
「嫌われる勇気」など哲学的な視点から沢山の自己啓発本を執筆されている「岸見一郎さん」がご自分の子育ての経験からの学びや、実践してきたことが紹介されています。
アドラー心理学をご存じの人もいらっしゃると思いますが、アドラーは子どもと対等に接する子育てを提唱されていた人です。
岸見一郎さんが子育てに行き詰った時に、アドラー心理学から「子どもとどう接すればいいか」を学んだそうです。
子育ては大変です。でもちょっとしたコツを知ると、子育ては楽しくなり、子ども達との毎日は一変します。本書は、今子育て中の人の参考になることが沢山紹介されています。
第1章:子どもの行動を理解しよう
第2章:子どもをしからない
第3章:子どもをほめない
第4章:子どもを勇気づけよう
第5章:子どもの自立を助けよう
第6章:子どもとよい関係を築こう

「子どものことを知る」ことから始まり、「子どもと良い関係を築くための方法。」まで学べる素晴らしい本です。
本を読んだ感想
「子育て」から「子育ち、親育て」が求められていると感じました。
「子どもは親の背中を見て育つ」という言葉があるように、子どもは言葉で伝えなくても、沢山の経験の中から、沢山のことを学び、ある意味「しつけ」や「しかる」ということが無くても、素晴らしい人間に成長する力があると改めて思いました。
また、子どもをどんな方法であれ、力で押さえつけない方法を親に学んでほしいと思います。親が「しつけ」の名のもとに、「しかる」という力で押さえつけようとする方法が、子どもの弊害になるということを学んでほしいと思いました。
本書には、「ちゃんとしつけないと、立派な大人になれない。」「沢山勉強しないと、将来が大変になる。」等、「子育ては大変で、重い責任がある。」と感じているお父さん、お母さんに気づいて欲しい内容が沢山紹介されています。
そして子どもは、「その気持ちを十分に感じて、そんなお父さんのお母さんの背中を見て、自分で考えて立派に育つと思います」ので、安心して欲しいとお伝えしたいです。

大人と子供は対等です。大人は子どもよりも早く生まれただけで、人間としては対等だと認識して、子どもを尊敬し信頼すれば、しからなくても良い。ということがわかりました。
まとめ
本書を読んで感じたのは「子どもは思ったより、たくましい」ということです。
「親は子供を教育する。」ではなく、あくまで「子どもを援助する。」という立場でいることが大事だとわかりました。
子どもが立派に自立していけるように、子どもとのコミュニケーションのコツを知って欲しいと思いますし、子育てで悩んでいる人には、是非とも読んで欲しいと思います。
「子どもの将来」「子どものしつけ」「すぐにイライラしてしまう」「自分の時間が持てない」などの子育ての悩みが、少しでも楽になるように本書を紹介させていただきます。
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