アメリカのGoogle社が見つけた「生産性の高いチームの一番の共通点は心理的安全性だ」というニュースで「心理的安全性」をご存じの人もいらっしゃるかもしれません。
「心理的安全性」という言葉を初めて聞いた。という人でもその言葉は、「不安や恐れなどの無い心理的に安心している状態かな」というイメージはできないでしょうか。
心理的安全性とは、対人関係において、不安を感じずにリスクある行動が取れるかどうか、何かを発言したり、挑戦したりして失敗したとしても、人から責められないと感じられ、自分らしく振る舞えるかどうか、ということです。つまり、心理的安全性は、人間関係の質とも言えます。
引用元:著者「松村亜里」作品名「誰もが成長できる心理的安全性の高め方」
心理的安全性は、子どもであれば「学校生活、友達、塾、部活」大人になれば「職場、家族、パートナー」などの人が集まる場で、活用できる考え方と行動です。
そして、その目標は「みんなが幸せになる」ことです。
今回ご紹介する本は、松村亜里さんの「誰もが幸せに成長できる心理的安全性の高め方」です。
松村亜里さんは、ニューヨーク市立大学を卒業し、コロンビア大学院で臨床心理学の修士課程、秋田大学大学院で公衆衛生学の博士課程を修了。そしてニューヨーク市立大学でカウンセリングの講義を10年以上担当したポジティブ心理学の第一人者です。
今は、ニューヨークだけでなく日本でも、ポジティブ心理学を仕事や人生に生かす方法を紹介するオンラインサロンを開催されています。
本書は、ポジティブ心理学をベースに「心理的安全性とはどういうものか」「心理的安全性を取り入れるための行動」がわかりやすく紹介されています。
「心理的安全性」に興味のある人の参考になると思います。

「心理的安全性」を組織に取り入れるための本は、他にも出版されていますが、松村亜里さんの本は、日常生活にも取り入れやすい、読みやすい内容になっています。
こんな人におすすめ
仕事でも友達付き合いでも、沢山の悩みがあると思います。
・怒られたくない。
・失敗したくない。
・嫌われたくない
そんな後ろ向きな気持ちでストレスを感じている人に読んで欲しいです。
後ろ向きな気持ちを前向きな気持ちに変えていくのが、「心理的安全性」なので、読んでいただくと、自分の性格の強みを中心にした「心理的安全性」の高め方がわかると思います。
そして、自分とまわりにいる人たちみんなが、幸せに成長できると思います。
今回ご紹介する本
本の内容と感想
ポジティブ心理学者の松村亜里さんが、ポジティブ心理学をベースに「心理的安全性」とはどういうものなのか。「心理的安全性」を取り入れるために、個人個人はどう行動すればいいのか。がわかりやすく紹介されています。
一個人としての考え方、集団の中の一人としての行動を「5つの心理的安全性の花」に例えて紹介されています。その中心に「自分の性格の強み」を置いて、「心理的安全性」を高める「6つの要素」をくわしく、わかりやすく紹介されています。
関係性:幸せと成長を喜び合える関係をつくろう
自己効力感:うまくいくかわからないけれど、とにかくやってみよう!
自律性:自分の行動は自分で決めて、人の主体性も尊重していこう
目的と意味:今やっていることの目的と意味を明確にしよう
多様性:人との違いを歓迎して「ありのまま」を受け入れていこう
強み:みんなの強みを見て、心理的安全性の花を咲かせよう
本書は、松村亜里さんが学んだ内容が紹介されているだけではありません。松村亜里さんご自身も沢山の失敗を重ねてきた経験があるそうです。
ニューヨークに行くまでの日本での生活は、自己肯定感が低く、いつもビクビクして心理的な安全は感じられない場所だと思っていたそうです。
ニューヨークに行って、沢山のことを学び、沢山のカウンセリングの経験のおかげでポジティブ心理学の知識が深まったと思います。
その後、日本に帰ってからの講座やオンラインサロンは順調だったそうですが、身近な人や家族には負担をかけていた。と振り返っておられます。
松村亜里さんは「本書は、私の失敗と修正から生まれた」と語っておられます。
誰でも集団の中での発言や行動で失敗はあると思います。その経験から「失敗したくない」「嫌われたくない」という気持ちが強くなって、自分らしく行動できていない人も沢山いらっしゃると思います。
そんな人にこそ本書を読んでいただいて「心理的安全性の花」を咲かせて、幸せに成長して欲しいと思います。
松村亜里さんと同じように「失敗貯金」という経験を活かせば、ポジティブ心理学をベースにした「心理的安全性」を実践していけるようになると思います。

各章や本書に最後には、チェックリストがありますので、今の自分をチェックすることができます。
まとめ
松村亜里さんの「誰もが幸せに成長できる心理的安全性の高め方」をご紹介しています。
ポジティブ心理学者の松村亜里さんが、ポジティブ心理学をベースに「心理的安全性」とはどういうものなのか。「心理的安全性」を取り入れるために、個人個人はどう行動すればいいのか。がわかりやすく紹介されている本です。
「失敗したくない」「嫌われたくない」という気持ちが強くなって、自分らしく行動できていない人に読んでいただくと、自分の性格の強みを中心にした「心理的安全性」の高め方がわかると思います。
「心理的安全性の花」を咲かせて、幸せになるために「挑戦」し、「成長」していける「心理的安全性」のある環境をつくっていきましょう。
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