社会人は、日々沢山の悩みを抱えながら生きていると思います。
その悩みの多くは、人間関係の悩みではないでしょうか。
職場でも友人たちと一緒にいる時でも、人付き合いが上手な人と苦手な人がいます。
苦手な人にとったら、上手な人がうらやましくて、「どうしたら人付き合いが上手にできるようになれるのか。」と考えてしまうこともあると思います。
インターネットでも「人付き合いのコツ」や「人間関係の悩み」と検索すると、沢山の答えを返してくれますので、一度は検索したことがある人もいらっしゃるかも知れません。
例えば検索すると、「相手の話に共感する。」とか「相手と同じ言葉や表現を使う」など、「相手への気配り」を重要視した内容が多くて、どちらかと言えば、「できたらやってるけど、できないから悩んでいる」と感じてしまう答えが多くて、結局モヤモヤは続いてしまいます。
今回ご紹介する本は、内藤諠人(ないとうよしひと)さんの「気にしない習慣」です。
内藤さんは、心理学者で「自分の望む人生を手に入れるための実践的なアドバイス」に定評のある人で、沢山の著書を出版されています。
そんな内藤さんが、人間関係を円滑にするために「人付き合いでがんばりすぎている人」に向けてまとめられているのが、「気にしない習慣」です。
「人付き合いのコツ」は、「相手に対しての気配りが大事だ」と思っている人は、沢山いらっしゃると思います。
「気配り」を大事にしすぎているために「いい人」になろうとがんばりすぎて、人間関係の「気疲れ」でしんどい思いをしている人も多いのではないでしょうか。
本書には、そんな「よけいな気疲れをスッキリするための61のヒント」が紹介されています。
61のヒントは、どれも実践しやすい内容なので、人間関係で悩んでいる人に読んでいただくと、心がスッキリすると思います。

61のヒントは、どちらかと言えば、「今までやっていたこと、気にしていたこと、を手放してみる。」という内容なので、本当に実践的だと思いました。
こんな人におすすめ
「人に嫌われたらどうしよう」
「おかしな発言をして笑われたらどうしよう」
「人の目が気になって、しかたがないのですが」
と感じていて、「どうすれば人付き合いがうまくできるのか」と悩んでいる人におすすめします。
「気にしない習慣」を読んでいただくと、「なんだ、そんなに気にしなくてよかった!」とか「もっと気楽に考えよう!」と考えられるようになって、心がスッキリすると思います。
今回ご紹介する本
本の内容と感想
ご存じの人もいらっしゃる思いますが、「人間は、社会性動物」と呼ばれています。
「社会性動物」というのは、「みんなで共同作業をしながら、生活を営んでいる」生物のことで、ミツバチなども同じです。
テクノロジーが進んで、人間の作業はどんどん効率的になってきていますが、結果的に「人間関係が社会の基本」であり、どんなに嫌がっても社会から外れて生きていくことは出来ませんし、人間関係を大事にしていくのは、人間の宿命みたいなものです。
でも、だからといって、「人間関係の悩みは解決しないか。」と言えば、そうではなく、「人間関係の苦しみや悩みは、軽減することはできる」と本書では説明されています。
子どもの時から「人間関係では、気配りが大事」と教えられて、育った人は多いのではないでしょうか。
確かに「親切な人になる」ことは、生きていくうえでいいことだと思いますが、他人のことばかり気にしていると「気疲れ」でしんどい思いを抱えてしまうこともあります。
本書には「自分の気持ちを大事にしながら、相手のことも大切にする」というバランスが大事だと紹介されています。
そのための61のヒントが紹介されています。
第1章、やわらかく現実をとらえ直す
第2章、気にしすぎない人になる
第3章、さらりと行動を変える
第4章、心の重荷を軽やかにする
第5章、ささいな悩みを手放す
第6章、毎日をもっと気分よく過ごす
「みんなに嫌われないように、みんなに好かれないといけない。」と職場などで肩ひじをはっている人に読んでいただくと、「力の抜きどころ」がわかって、きっと心が軽くなると思いました。
61のヒントを全部読みましたが、全部を実践しないといけないわけではないと思います。自分に合ったヒント、自分にできるヒントから実践していくだけで、人間関係の悩みがかなり軽くなると思いました。
また、どのヒントにも「心理学からみた考え方」や「研究者の検証結果」が補足されていますので、信頼性が高く、実践しようという気持ちにつながると思います。
私も沢山のことを学びましたが、例えば本書を読んでから、毎日聴く音楽にもこだわりたいな。と思うようになりました。「向社会的な音楽を聴いて、向社会的な人間になりたい」と思うようになりました。
まとめ
内藤諠人(ないとうよしひと)さんの「気にしない習慣」をご紹介しています。
人間関係を大事にするあまり「気配り」を大事にして、「いい人」になろうとがんばりすぎている人は多いと思います。
そんな人はもしかしたら、人間関係の「気疲れ」でしんどい思いをしていないでしょうか。
「気にしない習慣」は、そんな「よけいな気疲れをスッキリするための61のヒント」が紹介されています。
61のヒントは、どれも実践しやすい内容で、「みんなに嫌われないように、みんなに好かれないといけない。」と職場などで肩ひじをはっている人に読んでいただくと、「力の抜きどころ」がわかって、きっと心が軽くなると思います。
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