黒川伊保子さんの「家族のトリセツ」は、家族関係について「今まで気づかなかった新しさ」と「家族はやっぱりその方がいいですよね。という納得感」を感じられる本で、沢山のことが学べました。
最近は、沢山の「○○のトリセツ」という本が出版されていますが、「○○のトリセツ」という本は、「身近なことをもっと良くするための取扱説明書」だと感じています。
今回ご紹介する本は、元村有希子さんの「科学のトリセツ」です。
元村有希子さんは、日曜日のサンデーモーニングでコメンテーターもしておられますので、ご存じの人も多いと思います。
毎日新聞社に入社後「科学環境部」に配属されたのがきっかけで、科学の知識を深めていったそうです。
子どもの時から科学好きというわけではない、どちらかと言えば「文系女子」の元村有希子が、2018年4月から2022年2月の間に「サンデー毎日」で連載していた「科学のトリセツ」から選ばれた科学から社会を見るようなコラムをまとめたのが、本書「科学のトリセツ」です。

元村有希子さんの科学記者としての20年間の知識は、共感出来ることも多いかったので、楽しく読みすすめていきました。
こんな人におすすめ
科学のニュースにあまり興味がない人におすすめします。
化学式などを使って、科学的根拠を勉強するような本ではなく、科学から社会を見るような科学が苦手な人にこそ、おすすめしたい科学の本です。
一般の人にもとっつきやすい表現で、科学のニュースが紹介されていますので、科学好きの人にも、科学が苦手な人にも楽しんでいただけると思います。
今回ご紹介する本
本の内容と感想
「サンデー毎日」で連載されている元村有希子さんの「科学のトリセツ」の2018年4月から2022年2月の間に掲載された中から選ばれたコラムがまとめられています。
2018年から2022年は、世界中で新型コロナウイルスが猛威をふるったり、安倍内閣の長期政権が終わったり、激動の時代だったと思います。
そんな世の中を科学記者の目線で、語られているのが「科学のトリセツ」です。
薄毛の科学から、ビッグバンまで幅広い分野のコラムが紹介されています。
現代のジャンヌダルク「グレタさん」の啖呵、スタバのストロー廃止など、環境問題について、改めて考えるきっかけになりました。
人工知能の話も興味深く、これからももっと調べたくなりました。
新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るい始めた時から、オミクロン株が沖縄で急拡大するまでの世界中の指導者の対応や日本政府の対応などが紹介されています。
日本政府の対応の弱さとトランプ大統領の滑稽さが、改めて思い出されました。
他にも、福島原発の対応や環境問題に対する対応など、興味深い内容が紹介されています。
健康や老後の生活など、身近にある気になることが紹介されています。
森喜朗さんの東京オリンピックの発言など、今になって問題になっている東京オリンピックのことを「日本の病」と表現していることに驚きます。
元村有希子さんの感性から語られる「科学のトリセツ」は、その時代を思い出しながら、また、これからの新しい時代を想像しながら、楽しめる本です。

「サンデー毎日」の「科学のトリセツ」の一気読みで、頭が満腹になりました。
まとめ
元村有希子さんの「科学のトリセツ」をご紹介しています。
「サンデー毎日」で連載されている元村有希子さんの「科学のトリセツ」の2018年4月から2022年2月の間に掲載された中から選ばれたコラムが紹介されています。
元村有希子さんは、日曜日のサンデーモーニングでコメンテーターもしておられますので、ご存じの人も多いと思います。
元村有希子さんの科学記者としての20年間を惜しみなく堪能できる本書は、科学好きの人にも、科学が苦手な人にも楽しんでいただけると思います。
「サンデー毎日」の「科学のトリセツ」の一気読みを、みなさんも体験してみませんか。
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