【東野圭吾おすすめ小説】読みやすいミステリー|殺人現場は雲の上

「殺人現場は雲の上」5.おすすめ小説
著者「東野圭吾」作品名「殺人現場は雲の上」
HT
HT

ゆるいミステリー小説はいかがですか。

  • 才色兼備なスチュワーデスのエー子さん
  • スチュワーデス物語から出てきたようなビー子さん

ルックスも性格も正反対の二人ですが、社内では有名な大の仲良しの二人。

そんな凸凹コンビの二人が、フライトでの奇妙な事件を解決するオムニバス小説が「殺人現場は雲の上」です。

加賀シリーズのような「人の思いが交錯したような重い事件」ではなく、ガリレオシリーズのような「超常現象としか思えない事件を物理学者の卓越した頭脳で解決する想像を超えるような事件」ではなく、東野圭吾さんの作品の中では、どちらかと言えば、ゆるい感じのミステリー小説です。

でも、一ひねりも二ひねりもあるストーリー展開と、聡明なエー子さんとおっちょこちょいなビー子さんの活躍が楽しめる作品です。

そんな東野圭吾さんの初期の作品「殺人現場は雲の上」をご紹介します。

HT
HT

今は「客室乗務員」と呼ぶのが一般的ですが、本作品は「スチュワーデス」と読んでいた時代の作品ですので、スチュワーデスで通したいと思います。

東野圭吾さんのご紹介

東野圭吾さんは、最初から作家として活動しておられた訳ではなく、大学卒業後は、デンソーに勤務しながら、兼業作家として作家活動を開始され、その後デンソーを退職し、専業作家になったそうです。

日本を代表する作家さんで、初期の作品「放課後」から江戸川乱歩賞に受賞される等、数々の賞を受賞し、映画、ドラマの原作も多数出版されています。

私は、マンガは良く読んでいたのですが、子供が出来てからは、なぜかマンガを読まなくなり、その後「小説でも読んでみようかな」と思ったときに図書館で「放課後」を借りたのが、東野圭吾さんの作品との出会いで、そしてとても好きになりました。

東野圭吾さんの作品は、活字に慣れていない人にも読みやすい作品なので、初めて小説を読もうと思っている人におすすめしたいと思います。

今回ご紹介する本

「殺人現場は雲の上」のあらすじ

フライトで起こった奇妙な事件をエー子さんとビー子さんが活躍して解決する7編が編集されているオムニバスミステリー小説です。

ステイの夜は殺人の夜

フライトにステイした鹿児島で、殺人事件が発生する。

エー子さんとビー子さんがステイしたホテルの1室で、旅行を楽しんでいた夫婦の奥さんが死体で発見された。

ご主人は、たまたま出会ったエー子さんとビー子さん、そして機長と一緒に鹿児島の夜を楽しんでいた縁もあり、謎の死を遂げた奥さんの事件の解決に協力する。

奥さんは、誰に、どうやって殺されたのか。

忘れ物にご注意ください

エー子さんとビー子さんの旅行会社が企画した「ベビーツアー」のフライトが終わって、飛行機の中を見回っていた時、奇妙な落とし物を発見する。

それは赤ちゃんがシートに寝ていた。

でも、「ベビーツアー」で乗車していた赤ちゃんは、みんな降りたのを確認している。

飛行機の中に忘れられた赤ちゃんは、誰の赤ちゃんで、どうやって飛行機に乗車したのか。

お見合いシートのシンデレラ

スチュワーデスと乗客が向い合わせになる「お見合いシート」で、素敵な男性と知り合ったビーコさん。

その男性は、容姿だけでなく、資産家でお金持ちの素敵な男性だった。

そんな素敵な男性とトントン拍子に進んでいく縁談話。

その男性の正体は、そして、ビー子さんとエー子さんのコンビはどうなるのか。

旅は道連れミステリアス

エー子さんとビー子さんがフライトしていた便に乗り合わせた、行きつけの和菓子屋さんのご主人と、同じ便に乗り合わせた女性が、ホテルの1室で死体で発見された。

当初は、不倫関係にあった二人がホテルで無理心中した。と思われていたが、女性がビー子さんにホテルを聞いていた事実が判明した事で、二人の無理心中説が覆った。

なぜ二人は死んでしまったのか、二人は事件の結末をどうするのか。

とても大事な落とし物

エー子さんとビー子さんがフライト中に「遺書」を拾ってしまいます。

乗客の中に、「遺書」を書いた人がいるため、悩んで死を考えている人のことを思い、その人を二人で推理します。

遺書は誰が書いたのか、そして、遺書を書いた人の悩みは解決するのか。

マボロシの乗客

事務所にかかってきた脅迫電話を対応するエー子さん。

その電話は、エー子さんとビー子さんがフライトした便の乗客への殺害予告であった。

その電話の後、血がついたバッグが空港の駐車場で発見される。

そして、バッグには、殺害予告された便のチケットが入っていた。

バッグの持ち主は誰なのか、そして、犯人の目的は何なのか。

狙われたエー子

休日に出かけていたエー子さんが、尾行されている気配を感じ、恐怖を感じていた時に後ろから走ってきた車に命を狙われる。

思い当たりの無いエー子さんですが、フライト中に偶然出会った大学時代の元カレが殺人事件の容疑者になっていた事もわかりました。

エー子さんは、なぜ命を狙われたのか。そして、元カレは犯人なのか。

まとめ

聡明なエー子さんとおっちょこちょいなビー子さんの凸凹コンビの二人が、フライトでの奇妙な事件を解決するオムニバス小説、7編全部一ひねりも二ひねりもあるストーリー展開で、楽しめる作品です。

東野圭吾さんの作品の中では、ゆるいミステリー小説なので、わかりやすくて、読みやすく、東野圭吾さん好きの人も、読んだことが無い人も楽しめる作品「殺人現場は雲の上」をご紹介します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました