ビジネスシーンでは、会話等のコミュニケーションスキルも大事ですが、そもそも「相手に何を伝えたいのか、そして、それを相手にわかりやすく伝えるには、どうしたらいいか」という「思考法」が大事だと思います。

そして、「思考のやり方」、「思考法」には、具体的な方法があります。
クリティカルシンキング | 自分の意見に対して、「間違っているかもしれない」という批判的な視点を持ち続けて、実践的な意見へと向かう思考法 |
ロジカルシンキング | 物事を結論と根拠に分けて、その論理的なつながりを捉えながら物事を理解する思考法 |
仮設思考 | 「おそらくこうなるのではないか」とこれからの事を仮説していき、自分なりの「仮の答え」を考える思考法 |
「思考法」とは、「問題を解決するための答えを導き出すための考え方」です。
簡単に言いますと「問題解決するためのノウハウ」です。
「問題解決」は、ビジネスシーンでは特に重要ですが、実は日常生活の中でも「問題解決」するシーンはありますので、「問題解決」するための「思考法」は、人生にとって大事なスキルです。
そんな「思考法」をわかりやすく説明している本が、今回ご紹介する長沢朋哉さんの「世界一やさしい「思考法」の本、「考える2人」の物語」です。

「思考法」はビジネスシーンだけで役に立つスキルでは無いと思います。
実は、日常生活でも「思考法」を知っていたら、自治会やPTA等の中で、自分の考えを上手に整理して、相手に伝える事が出来るようになると思います。
本書は 「2人の物語」 を中心に進みます。その物語を読んでいただくだけでも 面白いと思います。
こんな人におすすめ
〇会社でマーケティングの仕事に従事している人には、とても参考になると思います。
ベテランの人には、おさらいになると思いますし、最近、従事し始めた人には、「思考法」の教科書として、参考になると思います。
〇ロジカルシンキング等の「思考法」や、マーケティングに興味のある学生さんにもおすすめします。
会社の先輩が、新しく入った後輩に「思考法」を教えていくストーリーなので、物語にも共感できるところが多く、理解しやすい構成になっています。
今回ご紹介する本
本の内容
マーケで働いている先輩社員の「青木さん」が、マーケに配属されたばかりの後輩の「倉田さん」にマーケティングを教えていくストーリー展開です。
そして、青木さんの教えを受けた、倉田さんの成長に合わせて「思考法」の手法が紹介されていますので、基本的な事から、実践的な事まで順を追って進んでいき、とてもわかりやすいです。
〇考えるという事はどういう事か、
目的達成に向けて、どんな考え方をしたら良いか。
→クリティカルシンキングについて、その考え方と手法が紹介されています。
〇戦略的に考えるとは、どういう事か。
→ロジカルシンキングについて、その考え方と手法が紹介されています。
〇日頃の勉強や経験から生み出される
直感を整理するには、どんな考え方をしたら良いか。
→仮設思考について、その考え方が紹介されています。
〇プレゼンでは、具体的に何をしたら良いのか。
→ビジネスのコミュニーケーションで重要な「考え」を伝える方法が紹介されています。
本書から私が学んだ事

私は、特にこんな事に共感して、自分の知識にしたいと思いました。
- 数値の分析は、私もそれなりの年齢にありますので、実際に仕事中に必要になりますが、その際の「切り口をどう考えたら良いか」がわかりましたので、仕事に生かせそうです。
- 自分の考えを整理する際に重要な「要するに結論は、何か。」と「その理由は、何か」というキーワードの考え方が理解出来ましたので、仕事だけでなく、日常生活でも使えます。
- 「分析する時の手法」も色々紹介されており、「ピラミッド・ストラクチャー」というプレゼンテーションのツールは、すぐにも取り入れたいと思いました。
- 論理的思考だけでなく、「情緒的な思考」も重要との内容が、その内容にも納得感があり、本当に「実践的な教科書」として、活用できると思いました。
まとめ
最初読んでる時は、「難しい。」と思い、正直挫折しそうになりました。
でも、途中まで読んだ時には、「難しいのではなく、自分が馴染んでなかっただけ」という事がわかりだしましたので、それからはわかりやすく説明されている「マーケティング」の手法が、具体的に理解出来るようになりました。
また、2人の物語に登場する「青木さん(先輩男性)」「倉田さん(後輩でマーケに配属されたばかりの後輩)」が、協力し合いながら、マーケティング戦略していく姿に感動しますし、さわやかで、好感が2人の物語が、物語として読んでも面白かったです。
ビジネスシーンだけでなく、日常の中でも活用出来る「思考法」がわかりやすく紹介されていますので、「人生の教科書」としておすすめします。
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