【社会人におすすめの本】後悔しない生き方、穏やかな死とは|心の本

死にゆくあなたへ3.社会人におすすめ
著者「アナ・アランチス」訳詞「鈴木由紀子」作品名「死にゆくあなたへ」

「自分は永遠に生きる」と思っている人がいらっしゃいます。

スシローの店舗で、迷惑行為をして、その動画をSNSに投稿しておもしろがっている人のことが報道されていました。

スシローだけではなく、非常識な迷惑行為でお店やお客さまに不快な思いをさせている人がいるようです。

「人はみんないつか死にます。いつか訪れる死を意識するからこそ、自分の生き方を真剣に考えられる」と思っています。

「死を意識していない人」「自分は永遠に生きる」と勘違いしている人は、無責任で怠惰な人生を送っていても、気付かず、ひどい言動と行動を社会にさらしたまま生きて、死が直前に迫った時に深い後悔に襲われるんだろうと考えました。

今回ご紹介する本に、「死は生への架け橋です。死を考えることが、今まで以上に生を考えることにつながる」と紹介されていました。

今回ご紹介する本は、サンパウロ大学病院の医師アナ・アランチスさんの「死にゆくあなたへ」です。

緩和ケアを専門に行っているアナ・アランチスさんが教える「生き方・死に方・看取り方」がまとめられています。

ブラジルで異例の大ベストセラーになり、世界各国で出版されており、そして世界中から絶賛されています。そんな世界的なベストセラー作品を鈴木由紀子さんの訳で日本でも出版されています。

アナ・アランチスさんの緩和ケアとは、「末期のがん患者などの終末期の患者の痛みや苦痛を和らげる医療行為」でもありますし、「終末期の患者だけではなく、その家族へのケアを行うこと」だと紹介されていました。

長年にわたって緩和ケアに携わってきたアナ・アランチスさんが考える「生き方・死に方・看取り方」は、どんな年代の人にも読んで欲しいと感じました。

誰もが「後悔しない生き方、穏やかな死」を望んでいるのではないでしょうか。

本書には「後悔しない生き方、穏やかな死」のために大事な考え方、行動などが分かりやすくまとめられています。

一生に一度は読んで欲しい1冊だと思いますので、沢山の人に興味を持っていただきたいと思います。

HT
HT

南杏子さんの終末期医療をテーマにした医療小説を読んで、生と死を考えることは大切さを感じました。本書は小説ではなく、アナ・アランチスさんの講演の内容をまとめたものなので、さらに生と死について、深く考えるきっかけになりました。

こんな人におすすめ

20代、30代の社会人におすすめしたいと思います。

まだまだ人生これからだと思います。だからこそ、アナ・アランチスさんの「生き方・死に方・看取り方」を知って欲しいと思います。

アナ・アランチスさんは医師として従事し始めた時には、悩み、苦しみ、精神的に追い詰められた経験があります。そんな経験から立ち直ったことも紹介されています。

アナ・アランチスさんの人生で得たことは、これからの人生の糧になると思います。

今回ご紹介する本

本の内容と感想

ブラジルのサンパウロ大学病院で緩和ケア医師として従事しておられるアナ・アランチスさんの自叙伝であり、緩和ケアとしての経験から得た「生き方・死に方・看取り方」がまとめられた本です。

本の前半は、アナ・アランチスさんの自叙伝です。

医師を志すきっかけになった祖母の病気のことが語られています。子どもの時に経験した家族の苦しみと治療による癒しが、アナ・アランチスさんの原点になっていると思います。

その後、医師になったアランチスさんはの苦しい時期が語られています。

「繊細過ぎて患者を診られない医師」という状況がアナ・アランチスさんを苦しめていきます。でも、ある経験から「共感ではなく同情が大切さだ」ということに気付いて、立ち直るまでがまとめられています。

アナ・アランチスさんは、医師として順調に歩んできたわけではなく、沢山の苦しみがあったことが、その後の緩和ケア医としてのベースになっていると思います。

本の内容は、緩和ケア医としての経験から得た「生き方」につながります。

「私たちは皆、いつか死にます」生きている時は、仕事、生活などどうなるかわかりません。何も決まっていないのです。でも死は保証されています。

必ず訪れる「死」を語りながら生きていくことの大切さがまとめられています。

そして、より一層「死」を身近に感じることができる「死へ進む過程:4つの元素の分解」へと話が進み、「死を前にした人たちの最も多い5つの後悔」が語られます。

緩和ケア医から語られる「死」を実感できる内容は、今までのどんな本や映画で感じたことよりも重く、そして深く心に浸透していきます。

「自分が死を迎える時には、5つの後悔をしないように生きていこう!」と思いました。

そして、家族の看取り方につながっていきます。家族が愛する人が死に直面した時に、どんな心構えで、どんな行動がいいのか。が語られています。

「愛以外のすべてのものは、いずれ消えます。愛だけが、私たちの内にとどまり、決して消えないのです。」という言葉で締めくくられています。

HT
HT

これほど、これからの生き方に影響がある本を読んだことはありません。よく生きるための簡単な5つの秘訣は、決して忘れずに実践しようと思いました。

まとめ

サンパウロ大学病院の医師アナ・アランチスさんの「死にゆくあなたへ」を紹介しています。

緩和ケアに携わってきたアナ・アランチスさんが考える「生き方・死に方・看取り方」がまとめられています。

長年にわたって緩和ケアに携わってきたアナ・アランチスさんが考える「生き方・死に方・看取り方」は、どんな年代の人にも得るものがあると思います。「後悔しない生き方、穏やかな死」のために大事な考え方、行動などが分かりやすくまとめられています。

一生に一度は読んで欲しい1冊だと思います。

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