
「居場所がない」というのが、深刻な悩みになっていないでしょうか。
- 昼休みにみんなが楽しく会話をしているのに、自分だけその輪に入れていない時。
- 飲み会は楽しいはずなのに、いつの間にか会話に入れないようになって「ぼっち」でお店にいる時。
私の子供達も学校生活や友達との付き合いの中で、「居場所がない」と感じる事があると聞きますし、私も職場や飲み会等で感じる事があります。
物理的に「居場所がない」という事も問題ですが、今お話ししている「居場所がない」というのは、「職場、学校、自宅等、自分がいる場所はあるのに、そこになじめない。自分が疎外されていると感じる」等の精神的な側面についての「居場所がない」という悩みです。
どういうふうにすれば、「今いる場所が、自分の居場所として安心する」事が出来るのでしょうか。

そんな「居場所がない」という悩みを感じている人におすすめしたい本があります。
水島広子さんの「「自分の居場所がない」と感じた時に読む本」です。
私は子供達の「居場所がない」という悩みについて、「自分の価値観での考え方」では無く、水島広子さんのように「対人関係療法に詳しい人の見解」を踏まえて、悩みを解決出来るようなアドバイスをしてあげたい。と思って読みました。
同じように「対人関係」でお悩みの人は多いと思いますので、水島広子さんの「「自分の居場所がない」と感じた時に読む本」をご紹介します。
こんな人におすすめ
〇どこにいても居心地が悪い等、「居場所がない」と良く感じている人
〇子供達や家族が学校や職場などで、「居場所がない」と悩んでいる人
「居場所がない」と感じている事を、考え方、気持ちの持ち方で軽くする方法が紹介されています。
今回ご紹介する本
本の内容
著者の「水島広子さん」は、精神科医の医学博士で、そして元衆議院議員もやっておられた人です。
医学的な経験と、国会議員としての経験、沢山のワークショップの経験等から、「自分に居場所が無い」と感じる原因と、「自分が何をすれば良いのか」という対策が分かりやすく紹介されています。
- まず、「 居場所がない」という心理が、詳しく紹介されています。
- 続いて、「居場所のなさ」を減らし、「居場所」感を増やすための具体的な方法を、3ステップで紹介されています。
- そして、「居場所のなさ」を本当の意味で改善できるのは、自分しかいない。「居場所」のキーワードの「安全」と「自己受容」は、人に与えられるのを待つより、自分で作るほうが簡単だと紹介されています。
本書を読んで感じた事
私が本書を読んで、大事だと思った事をご紹介します。
形だけのつながりを積み重ねても、「居場所」は感じられないので、無理やり人に合わせる必要は無い。
とても大事なのは、ありのままの自分を否定する事なく、「自己受容(ありのままの自分を受け入れる)」する事が大事で、素の自分を、「これが今の私だ。改善したいことはあるけれども、これがありのままなのだ」と認めることが「居場所」を感じる鍵になる。
「心の平和(やすらぎ)」を内面から感じたい。と思う事こそが「居場所」につながり、「居場所がない」と感じている時は、間違いなく、「心の平和(やすらぎ)」もありませんので、「居場所」感を求めるという事は、「心の平和(やすらぎ)」を目指すことにより達成する事が出来る。
まとめ
「居場所は、自分の外の世界にあるのではなく、自分の中にある。」という事が良くわかりました。
「自分はここにいてよいのだろうか」という無力感を感じないように、自分の「心の平和(やすらぎ)」を目標にして、物事や対人関係に取組んで、「居場所のなさ」を軽減していくようがんばることが「今いる場所が、自分の居場所として安心する」事につながると思います。
また、本書は対人関係療法に詳しい水島広子さんが、専門分野からの見解で説明して、そしてアドバイスされていますので、とても納得感があり、実践的な内容でした。
「心の平和」「心のやすらぎ」は、穏やかな人生に通じる事なので、自分もそして家族にも伝えて、実践していきたいと思いました。
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