女優として時には報道番組のコメンテーターとして、マルチに活躍されている「サヘル・ローズさん」は、明るくて活発で、優しさを感じる温かい話し方なので、「恵まれた人生を歩んできた人なんだ。」と思っていました。でも実は、誰よりも過酷な人生を経験しておられます。
イラン・イラク戦争の犠牲者で、身寄りのいない孤児だったそうです。
7歳まで孤児院で過ごして、養母となるフローラさんと出会い養子縁組で、初めて家族が出来ました。
その後、2人で日本に移住して生活していましたが、日常的な差別の中、安住の家もないような貧困に苦しみ、中学では「いじめ」のために一時は「自死」も考えたそうです。
今回ご紹介する本は、そんな過酷な人生を乗り越えたサヘル・ローズさんの「言葉の花束」です。
差別、貧困、いじめを経験をした人なのに、サヘル・ローズさんは透明感のある素晴らしい人だと感じています。
過酷な人生を乗り越えたからこそ、今のサヘル・ローズさんがあるように思います。
そんなサヘル・ローズさんから、同じように今苦しんでいる人に向けた「14の言葉」が綴られているのが、「言葉の花束」です。
色々な理由で、今孤独を感じている人に読んでいただくと、心が軽くなってと前向きになれると思います。
「言葉の花束」は、優しさ溢れるサヘル・ローズさんの琴線に触れられる素晴らしい本です。

サヘル・ローズさんの「言葉の花束」を読むと、胸が熱くなって心が癒されますので、是非とも沢山の人に読んで欲しいと思います。
こんな人におすすめ
学校生活、家族とのコミュニケーションで悩んでいる人、職場での人間関係などで孤独を感じている人に読んで欲しいと思います。
共感出来ることが沢山あると思います。そして、これから生きる上でのヒントに気付けると思います。
円満に過ごしておられるご家族の人にも、親子で読んで欲しいと思います。生きていくうえで大事なことを学べると思います。
今回ご紹介する本
本の内容
サヘル・ローズさんは、自分の本名も生年月日も知らない戦争孤児の一人です。
サヘル・ローズ(砂漠に咲くバラ)という名前も養母のフローラさんに名付けてもらったそうです。
そして、二人で見知らぬ国「日本」に来て、安住する家もなく、差別、貧困、いじめ等、様々な困難に見舞われながら生きてきたそうです。
思い通りにいかないことに苦悩し、毎日明日のことに思い煩う日々だったと思います。
それでも、誰よりも慈愛に満ちた養母フローラさんからの沢山の教えのおかげで、様々な困難を克服して、今のサヘル・ローズさんはあるそうです。
フローラさんからの言霊、サヘル・ローズさんから生まれる言霊、を言葉の花束にして、綴られているのが本書です。
- 家族の縁に恵まれなかったアナタへ
- 親子なのに気を遣ってしまうアナタへ
- 死にたくなってしまいそうなアナタへ
- いじめられているアナタへ
- 愛の注ぎ方に戸惑う親御さんへ
- 大きな愛の偉大なアナタへ
- 親代わりのお仕事の皆様へ
- 世界を旅して出会ったアナタへ
- 多様性の過渡期に立つ人々へ
- 私の「心の花壇」より
- ウィズコロナを生きていくこれからの私たちへ
- 病気と闘うアナタとご家族へ
- 適職に悩んでいるアナタへ
- 世の中のシステムからこぼれた気がするアナタへ
平坦な道などなかったサヘル・ローズさんから紡がれる「言葉の花束」は、内面に傷を抱えた現代人の多くの人が共感出来て、今孤独を感じている人が「もう1日生きてみよう」と前向きになれると思います。

サヘル・ローズさんは素晴らしい人です。そして、養母のフローラさんも素晴らしくて、二人の過去の経験を読むだけで感動します。
本を読んだ感想
サヘル・ローズさんの優しくて、語りかけるような話し方が好きで、どんな人の言葉よりも深く胸に響きます。
「言葉の花束」は、そんなサヘル・ローズさんの話し方はそのまま綴られていますので、最後まで気持ちよく読めました。
そして、読み終わると感動と共に、心が軽くなって「明日からもがんばろう!」という気持ちになりました。
- 過酷な人生の中で出会った沢山の素晴らしい人たちへの感謝の言葉
- 馴染めない学校生活、そしていじめの中から学んだ今苦しんでいる人への言葉
- 人を傷つける言葉ではなく、人を救う言葉の大切さ
その言葉の1つ1つが、困難を乗り越えるための「自分育て」になると思います。

最後の「エピローグ―アナタへ贈る言葉」は、自分が苦しい時、しんどい時に何度でも読み返したいと思いますし、年齢、性別に関わらず沢山の人に伝えたいと思いました。
まとめ
サヘル・ローズさんの「言葉の花束」は、差別、貧困、いじめ等、過酷な人生を乗り越えたサヘル・ローズさんから、同じように今苦しんでいる人に向けた「14の言葉」が綴られていますので、今孤独を感じている人に読んでいただくと、心が軽くなって前向きになれると思います。
養母フローラさんの言霊、サヘル・ローズさんの言霊を花束にした「言葉の花束」を、困難を乗り越えるための「自分育て」のきっかけにして欲しいと思います。
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